『暮れの闇 大波小波 人の波
お隣の君 弓形の笑み』
音切れの良い定型と連続する〈a.i〉の音により、声に出すととても口が気持ちいいです。
自分たちよりも背がずっと高い人たちの間を、二人離れないようにしてぬっていく先に何が待っているのでしょうか。
おおなみ、こなみ〜♪から始まる大縄跳びの歌をなんとなく思い出したことから、可愛らしい幼子らの姿が浮かんできました。
連作全体として儚げな夏の雰囲気、夏祭りの高揚や焦燥が感じられます。
締め括りとなる十首目は一首目の音を存分に使ったオマージュ作になっていて、一首目とともに歌全体の空気感作りに一役買うだけでなく、切ない後味の大きな要因にもなっているように思いました。
是非、夏祭りの雰囲気を堪能してみてください。
素晴らしい作品をありがとうございました。