(注意書き:7/8投稿の近況ノート、『「解釈」論』をご一読後、こちらの解釈ノートをお読みいただければ幸いです。)
まずは今回の短歌をこちらに再掲。
「沈みゆき 空は遠のき 青 紺碧 深縹 引き返せぬ深藍 あぶくが消えた」
再掲したものの、本作を読んでいただけた方ならお分かりかと思いますが、これは完全な形ではありません。
今回は簡単にではありますが、「図形短歌」のような技巧に挑戦してみました。
深くまで沈んでいく中で視界を移ろう、綺麗な青の階調。その美しさを、視覚的にもイメージしてほしいと思い、投稿したような形に決めました。
また、今回は当て字にも挑戦してみました。
青(あお)、紺碧(こんぺき)、深縹(ふかはなだ)、深藍(ふかあい・しんあい)。これらは全て青系の色ですが、だんだん色が濃くなっていきます。
外から海を見る人にとっては、これは全て「青色」でしょう。
一方自ら海に溺れていく人にとっては、これが最期に見る景色であり、自分が今いる水深を図る指標となる色という、大切な役割があると思います。
この違いから、漢字は細かく色分けする一方、読み方は全て「あお」にしてみました。
この短歌は前回ほど技巧に凝ったものではなく、青色が好きな作者の好みが表れた、ある種直感的な短歌になっているので、今回の解釈ノートはこのくらいで終わります。読者の皆様は、この短歌に何を感じたでしょうか。
それでは、また次の作品でお会いできれば幸いです。