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神話その肆 石刻する者

グラバナン(Gravanan)
 祖ゲルマン語の「彫る、掘る」。印欧祖語ghrebh-からラテン語gravis(重い)と同源。のち墓穴の意味も生まれた。最初の魔具士(Scriptor、石刻する者。スクリプト語源。女性はScriptrix)となった使徒。

 グラファさんは魔具士の家系のため、始祖に肖り名付けられた。娘も子育て中の魔具士で娘婿は薬術士。ヴェイザから街道を南下したアウストリ川下流域の町に住んでいる。【定着】は「定着せよ(figite)」(fix語源)、魔具術はfigerars(定着の技)、魔法陣はmagaespira(魔法螺旋)。

 我等世(ウィラルテ)は現時点でも、第六段階魔術(の一部)の魔具までしか存在しません(恩寵魔術は第四~五まで)。四魔術の第七段階では、魔具士も魔法陣すら必要とせずに、魔導師が単独で起動する道具を作れます(第七段階魔導師は【定着】も出来るようになるということです)。

 この神話の通り、魔法陣は未だにブラックボックス。それ故に我等世では多様な魔具を作ることができません。魔法陣で分かっているのは魔術の「種別」くらいです。意味も分からずに盲目的に暗記して魔法陣を掘らねばならないのが、魔具士という職業の難しさと言えるかもしれません。

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