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第103話 色魔

馬頭鬼(リファホロス)
 既に名前のみ登場。古ノルド語でrifa-hross、「引き裂き馬(rip-horse)」。
 モデルは英国マン島の水妖馬グラシュティン。馬頭の人型or馬耳で完全人型の妖怪で「女性を水中に引き摺り込むので、逃れるには服を裂いてでも脱いで」という言い伝えがある。このような伝説は、襲われたり不義を働いたりした女性を助ける場合の言い訳であることも珍しくない。

ハウセイ村(Husøy)
 古ノルド語で「馬の島」。イギリス北部シェットランド諸島に同名の島がある。馬頭鬼狩りの拠点として自然発生した「狩村」で、住民の多くはフォルカラッドからの通い。

三本の杖亭(Tree Wands INN)
 フォルカラッドの離れ付き中級宿「三本の杖亭」はハリー・ポッター・シリーズのホグスミード村にある「三本の箒Tree Broomsticks」のオマージュです。「袋道亭」と同様に魔物狩は青銅札以上且つ紹介がないと宿泊できません。三人が初見で離れに泊まれたのはグラフェル男爵家の紋章票(通章)のお陰です。

J.K.ローリング『ハリー・ポッター』

8件のコメント

  • タイトルの『色魔』でサキュバスとかインキュブスとかそっち方面想像しちゃいました笑

    日本の妖怪もそうですが、魔物は元になったお話を深堀すると故事だったり教訓だったりすることもあって楽しいですよね。

    本編の応援コメントにも書かせていただきましたが、個人的には狩村の成り立ちにとても興味が引かれました。
    確かにこういう成り立ちの村があってもおかしくないですよね。
    なるほどーと大きく頷きました。
  • 桐原コウさま
     すみません、えっちい魔物の登場? というクリック効果も少し狙いました。ソッチ方面は出ません……魔物の方は(おい!)。狼男も魔女も「コイツを排除したい」という共同体の醜い意思が産み出している面があると思っています。

     狩村は魔物が跋扈する世界では発生するだろうな、と思って出しましたのでとても嬉しいです! 「赤い棘」タングニーザさんと故ブレーザさんのマリスク村も狩村で、主な獲物は蛙頭鬼です!
  • 私も色魔と聞いて、(;゚∀゚)=3
    一瞬、鼻息を荒くしてしまいました!!馬鹿っ。
    水妖馬とか字面からして怖いですね。でもちょっと雅な感じもあるような…。
  • 佐子 八万季さま
     鼻息が荒くなりましたか! 大成功です! えっちい系の魔物は出て来ませんが、えっちい人は出てくるかもしれません……。

     そして水妖馬、雅な感じでございますか! 昔の絵を見ると「王様の耳はロバの耳」状態なので間抜けな魔物に見えます……。
  • 私も、タイトルでサキュバスなどを思い浮かべました(笑)

    馬頭鬼の元ネタとなったグラシュティンの伝承や、「服を裂いて逃げる」という解説興味深かったです。

    そういえば、日本にも「河童に孕まされた」という話や、中国の「狐狸精に魅入られた」という伝承も、不義や襲われた女性を一族の恥や罰から守るための社会的な言い訳として使われていた背景がありますよね。西洋の水妖馬にもそうした生々しくも人間味のある伝承があるのかー!やっぱり、考えることは同じなのねぇと思いました。
  • 裕邑月紫さま
     すみません、狙いました! えっちい魔物もアンデッド魔物も出ませんのでご安心を!? えっちいなワルモノは髭面兄弟だけでは終わりませんが。

     さすが裕邑月紫さま。仰る通りに古今東西同じことを考えますよね。これは優しさなのか。でも見捨てたければ狼男や魔女とされてしまいますからね。人間が一番コワイです……。
  • 各地に根ざす魔物や妖怪の由縁って、その地域の文化が見えて面白いですよね。
    どちらかというと世界にある、女性蔑視が多い歴史からすると、「襲われたり不義を働いたりした女性を助ける場合の言い訳」として使うことができる言い訳は優しいなと思いました。
  • 苗田はな様
     はい、仰る通りに地域特有の文化もあり、でも人類共通の考え方もあり、でとても面白いですよね。切り捨てる場合は「鬼」「魔女」となりますが、「河童に襲われた」という言い訳も同時に用意されているのは、やはり優しさかもしれませんね。
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