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第125話 領魚(おさめうお)

 ヴェイザに隣接するアウストリ川の浅瀬は、真夏と真冬の渇水期には水深が足首程度まで下がると設定しています。渡し船が使えなくなりますので、船頭さんたちの仕事は背負い板などに縛った荷物の運搬になります。大井川の渡しなどをイメージしていただければと思います。

 鮎は成魚が縄張りを作る性質から「領魚」としました。鮎の漢字表記の由来は「占いに使った」「縄張りから魚に占」等と言われますが、元々、鮎はナマズのこと。鮎の本来の表記は「年魚」です。アユの音の語源は川下りをするから「落ゆ(あゆ)」、神に供えるから「饗(あえ)」等とされます。

 アウストリ川では、玄奥の森からの小川の合流が増える上流では「跳虹魚(ニジマス)」、下流では「橙鰭魚(ヨーロピアンパーチ)」「尖嘴魚(カワカマス)」などが獲れると設定しています。尚、我等世(ウィラルテ)には完全水棲の魔物は存在せず、航海や漁業に大きな支障はないという設定です。

 神話や物語に登場する「使徒様」は果たして転生者なのか。少なくともその一部は転生者なのか。第一部では完全には明らかになりませんが、第二部の冒頭で主人公たちは使徒様の子息に遭遇します。使徒様の子孫には既に?……お楽しみにしていただきたいと思います。

4件のコメント

  • 大井川だったか安倍川は、井上靖の小説で水無川と書かれていて、大きな川なのに?と不思議に思い、憶えていました。ですので、アウストリ川も想像しやすかったです。
    鮎を領魚と名付けたのに納得です!それに鮎についてのお話も興味深く、また賢くなれそうです。
    私も鮎や鱒は大好きで、そうめん流しに行ったら必ず食べます!島育ちの父は川魚はニオイがすると言って食べませんので、海の魚に比べたら何かあるんですかね(笑)鮭すらNOです。川魚は「イワナの怪」とか、不気味な民話が多くて、海の魚よりもなんだか神秘性を感じます!
  • 佐子八万季さま
     アウストリ川と異なり一年を通して水量が少ない川は、橋を掛けずに川底を石敷にして道を通すことがあり、日本では洗越(あらいこし)、英語ford独語furtですね。
     オックスフォードは「牛の洗越」、フランクフルトは「フランク人の洗越」。ハノーヴァーも「(川上の)高い通り道」。洗越は小規模ながら熊野古道に現存しています。
     いずれ同級生エピソードで、こういう川を出して、その同級生は驚きます。川魚は何種類も出てきますのでお楽しみに!?
     川魚に不気味な民話、言われてみれば多いですね! 長生きして「主」になるのも定番ですよね。子供が川遊びすることへの警告も含まれているのでしょうか……。
  • 紫瞳さま。たびたびすみません。
    山道を歩いていると、道脇から染み出した水が路面をうっすらと濡らしていることがありますよね。そのことを洗い越しと言うので、実際に自分の作品でも使っている言葉でしたから、紫瞳さまの返信を読んで、間違ってるのかな、それとも方言?と気になって調べてみました!
    すると、洗い越しの定義とはちょっと違うけれども、現象として似通っているので昔からスラング的に使われてきたのでしょう、ということでした。
    間違って使ってたら恥ずかしいところでした。気づきをありがとうございます🙏
  • 佐子 八万季さま
     なるほど、洗い越しと同じ外見になりますから、染み出した水が路面を覆う様も洗い越しというのですね! 有難うございます!
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