十月に入りまして、今月は丸っと新作を寝かせる期間です。
皆さん、『推敲はするけど、寝かせる意味なくない?』と思ったら大間違いです。
書き終えた直後に推敲するのと、一定期間を空けて推敲するのとでは、天地の差があります。
何故なら、書き終えた直後では気持ちが昂っていて、客観的な視点を持つのが難しいからです。
読み直していても、作者補正がかかりまくって、誤字脱字も発見出来ませんし、理解しにくい表現を発見することも出来ません。
これは一般論ではなく、私の実体験です。
そして、寝かせ期間は長ければ長いほど良いです。
数年前に書いた作品を読み返してみてください。粗が見つかりまくるでしょう? そう言う事なんです。
時間を置けば、作品を客観的に見る冷静さが戻ってきて、さらに年単位の期間を空けると自身の力量が上がって『もうちょっと良い表現の仕方あるよな』と思えるようになります。
ただ、悲しいかな、世間には締め切りと言うモノが存在しており、誰もが無限に待ってくれるわけではありません。
そういう時に一か月という期間は、私としては結構丁度良いかな、と思います。
一か月で自分の力量が上がる事はそうそうないですけれど、推敲に足るだけの最低限の客観性は身につくかなと。
なのでカク側の皆さん、締め切りのある作品に関しては、締め切りの二か月前に初稿をあげ、一か月の寝かせ期間を用意し、その後に推敲をしましょう。
さて、そんな寝かせ期間ですが、その間にやると良い事は『寝かせてる作品を可能な限り忘れる事』です。
記憶からきれいさっぱり消す事が出来れば、最強の客観性を身につけられるでしょう。
ですが人間の身体ってそう都合よくは出来ていないので、『可能な限り』です。
この『可能な限り』というのを最大限に発揮するには、別作品を書くというのが良い気がしています。
私は先月の作業中も、新作を書きながら『海龍修羅道』の推敲もおこなっていたので、結構ごっちゃになりました。
これは『他作品を読む』とか『全く別の事に集中する』とかより、あえて似通った場所で別の事をするというところがミソな気がしています。
何が言いたいかというと……短編が一本、出来上がりました。
しかも、カクコン短編の方にピッタリの文字数。
これは……短編の方にも参加できるな!?
と思ったのですが、私は短編の才能は皆無だと思っています。
何せ私の中にある短編小説のイメージとは、読者を唸らせるネタ一本勝負という感じだからです。
短い文字数の中で『そんな手があったか!』とか『すっかり騙された!』みたいな気分にさせるのが、短編小説という気がしています。
まぁ別に、そういう作品ばかりが短編小説である、というわけではないのでしょうが、私個人の印象では、という話。
で、私はこういうお話を思いつく脳が一個もありません。
手短で、綺麗で、誰をも驚かせる、上手い伏線の設置と回収というのが、絶望的に出来ないんですよね。
なので今回出来た作品も、別にそう言うお話ではないです。
これをカクコンにぶん投げて良いものか……とは思うモノの、別に参加してペナルティがあるわけでもなし、賑やかし程度に参加するには良いかな、とも思っております。
短編が投稿されたら、その時はどうぞよしなに。
百合短編です。