https://kakuyomu.jp/works/1177354054902247720/episodes/1177354055222619218そんなわけで十三話です。
今回はタイトルどおりで、ほぼマダム・リリィとの会見で終わってしまいます。
彼女(?)のイメージは「25年くらい前の美輪明宏さんが演じる黒蜥蜴」です。例えがマニアックですみません。(^-^;
マダムはエーファの〝幸運の石〟に目ざとく気づきますが、それもそのはずで、マダムとヴァンの付き合いはヨーコよりも遥かに古いです。
娼館では貴族は重要な得意客ですが、彼らは案外金を持っていません。
そのためツケが溜まると苦し紛れに先祖代々伝わる家宝を持ってきて「これでチャラにしろ」と要求する場合がよくあります。
その度ごとにヴァンを呼んで鑑定を頼むのは大変なので、彼は月に一度、自分から白城市にやってきて娼館に顔を出します。
その際、鑑定だけでなくノームのクルスが造った宝飾品を持参して、娼婦たちに出張販売もします。
クルスのアクセサリーは高価ですが非常に趣味がよいもので、高給取りの娼婦たちは競うように新作を買ってくれます。
また、ヴァンは大量の〝趣味の女性用衣装〟も持ち込み、娼婦たちに着せて豪華なファッションショーを行うことを楽しみとしています。
娼婦たちはきれいなドレスや可愛い下着を着て見せるだけで、装飾品が大幅値引きされるので、大喜びで協力してくれるのです。
そうした関係なので、マダムの方も蒼城市のヴァンの店をよく訪れています。彼の店に展示されている宝飾品の中でも〝幸運の石〟は最も高価(金貨二百枚=銀貨二千枚)なものですから、当然よく覚えていたのです。
エーファが〝幸運の石〟を「銀貨二十枚くらい」と予想したのを聞いて、マダムは呆れ果てます。
同時にヨーコがその価値を教えないまま彼女に買い与えた事実から、聡明なマダムはヨーコに起こっている事態と、その考えをほぼ正確に理解してしまうのです。
ヨーコは手紙でも単に「エーファを娼館で働かせたい」としか言っていませんから、マダムがただ者ではないことがお分かりかと思います。
いずれにしろ、エーファの進路についてはかなり露骨に書いてきましたので、結果に驚いた人はいないと思います。
ヨーコが命じてきた勉強も、都会での客商売に必要と考えてのことだと思ってください。
さて、次回の十四話で第二部は完結します。もう何が描かれるか言うだけ野暮ですが、作者は本当に泣きながら書きました。
その後の第三部はエピローグ的な内容ですが、これも連続して泣かしにかかってきますw
最終話(十八話)には、ユニも登場しますのでお楽しみに!