https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/2912051600346050542そんなわけで、第五十一話「直前会議」です。
前半は、漆黒との交渉の続きです。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、要するにエイナは、漆黒が最初から協力する気でいるのを、見抜いていたということです。
ただ、人間の小娘に唯々諾々と従うのは、不死者の王・リッチーとしてのプライドが許しません。
そこで、「仕方がないなぁ」と漆黒自身を納得させる〝言い訳〟を用意してあげたのです。
シルヴィアが馴染みの宝石商に「ここだけの話」と噂を流せば、燎原の野火のように広まるはずです。
漆黒としては、宝石商たちにどう思われようと、彼らと直接会うことはありませんので、痛くも痒くもありません。
ただしヴィオレッタから、ちくちく嫌味を言われるのは、まっぴら御免で、それくらいだったらエイナの頼みを聞いた方が百倍ましなのです。
こうなると、ますますヴィオレッタさんが何者なのか気になるところです。
実を言うと、彼女の正体は〇〇〇で、しかも××なのですが、今後の本筋とは関係がなさそうなので、よほどネタに困らない限り、真実が明かされることはないと思います。
後半は久々のシルヴィアが登場します。
シドは会議の場でいきなり彼女に羅の国行きを命じ、驚かせる気満々だったのですが、あっさりと肩透かしを喰らいますw
まぁ、蒼城市へ派遣された後、長期出張になることぐらい教えられたでしょうし(そうでないと準備ができない)、礼装の準備を命じられれば、嫌でも分かっちゃうでしょうね。
ただし、シドとエイナがお互いに「なに、簡単な推理だよ」(某名探偵)という、手垢の付いた台詞を言わせようと遊んでいた事実を知らなかったので、うっかりそれを口にしてしまったというわけですね。
そんなわけで、次回でこの章、「漂流者の迷宮」は終了となります。
次章では、いよいよ舞台を羅の国に移し、小夜による内部クーデターと、大国・叡との戦争の話につながります。
要するに、全体でひとつの章なのですが、あまりに長くなり過ぎたので(笑)、前後編に分割したというわけです。
そんなわけで、次回、本章の完結をどうかお楽しみに!