読者の皆様、いつも温かい「観測」をありがとうございます。桃馬穂です。
『恋は一日6パーセント』
本日、第3話を公開しました。
そしてその前に、嬉しいご報告があります。
シュレーディンガーさまより、『恋は一日6パーセント』に素敵なレビューをいただきました。
レビュータイトルは、
「切なさと添えられる音色。😸」
そして、
「何故恋をしてはいけないのか。
母との会話が切ない。
数字によって計られる心の変化。
こよみという少女の存在と、音楽との関係。」
と、この物語の大切なところを拾ってくださいました。
まだ連載が始まったばかりの段階で、「この先から目が離せない」と言っていただけたことも、本当に嬉しかったです。
シュレーディンガーさま、素敵なレビューをありがとうございました。
さて。
そんな中、本日は第3話です。
第2話では、「安全な女」だったはずのこよみを相手に、朔の恋心が少しずつ数字になり始めました。
そして今回は、その数字を二人がかなり真面目に――いや、たぶん真面目な方向を少し間違えながら――調べていきます。
名前を呼ぶ。
袖を掴む。
褒める。
見つめる。
何をすると、何%上がるのか。
恋心を数値化できるなら、危険なことと安全なことを調べておけばいい。
理屈としては間違っていない気もします。
問題は、恋愛というものが、それほど実験に向いていないことです。
そして朔自身も、少しずつ気づき始めます。
昨日一日で0・6%だった数字が、今日は昼までで1・6%。
それでもまだ、危険な数字ではありません。
けれど、昨日「安全な女」だと思った相手は、一日でまったく安全ではなくなっていました。
ただ、今回私が好きなのは、数字が上がることそのものより、そのあとの二人のやり取りだったりします。
「じゃあ、やめる?」
そう聞くこよみに、朔が選んだのは、完全に離れることではありません。
実験はやめる。
二メートルという安全距離もやめる。
笑うことも禁止しない。
数字が上がったら、自分が離れる。
恋をしないために他人を遠ざけて十年間生きてきた朔が、ほんの少しだけ別の方法を選び始めます。
もちろん、それで簡単にうまくいく物語ではありません。
まだ第3話ですから。
シュレーディンガーさまがレビューで書いてくださった、
「こよみという少女の存在と、音楽との関係」
そこも、これから少しずつ物語の中で大きくなっていきます。
数字が動くこと。
人の心が動くこと。
そして、音楽が動くこと。
その三つを、これからも朔と一緒に観測していただけたら嬉しいです。
『恋は一日6パーセント』は全21話。
毎朝6時更新、10月10日完結予定です。
物語は最後まで書き上げ、全話予約投稿済みです。
コメントやいいね、評価なども、本当に励みになっています。
そして今回のようにレビューまでいただけることは、書き手としてとても嬉しいです。
読んでくださっている皆様、ありがとうございます。
明日の朝6時、第4話へ続きます。
また明日、朔の恋心を一緒に観測していただけましたら幸いです。
桃馬 穂