先日、カクヨム甲子園で「溺れる」が優秀賞を受賞しました。晴れて大変名誉な形での高校バレとなりました。
神奈川県人口多すぎるので、高校バレは無問題かなと思っていて、「ラブレター」の舞台ががっつり希望ケ丘高校だったりと匂わせはしてました。
希望ケ丘高校、キラキラネームだけど、実は神奈川県で一番古い高校なんです。そして一番大きい。コクリコ坂のカルチェラタンとか、映像研には手を出すなの芝浜高校とかに近い。すぐ学生運動起こしちゃうところも似てます。
門を入ったら小川の上に架けられた橋を渡り、森を抜ける坂を上って昇降口を目指します。約束のネバーランドの農園にも似ているかもしれません。模試の回数も多いし、成績の悪い人から出荷されていくんでしょうね。
とにかく良くも悪くも変な高校です。入学式で配られた校則は紙ペラ一枚で、書いてあったのは「酒・タバコ・薬物はダメです」。それは校則じゃなくて法律だろ。
みんな軽率にブリーチをして、ピアスを開けます。私もその一人ですが。
制服がありません。私は授賞式に何を着ていけばいいのでしょうか。
そして、六月下旬にある記念祭(希望ケ丘高校における文化祭)は、ほぼほぼ生徒だけで運営し二日間盛大にやります。写真映えスポットなどを作る役割であるはずの巨大建築が毎年グレて、コーヒーカップとかメリーゴーランドとか作り始めます。
そんな記念祭には毎年テーマソングがあり、なんと生徒が作るんです。YouTubeで、「神高レコード」と検索してみてください。公式アカウントにて歴代のテーマソングを聴くことができます。近年はMV付きです。○○年だけ凄い、なんてことはなく、毎年質が高いです。2024年のテーマソング「花車」はCD買って、何回も聴いてます。作詞、メインボーカルの人とゆる言語学ラジオリスナーという共通点を最近発見し、仲良くなりました。ずっとルービックキューブいじってる良い人です。ぜひ聴いてください。
私があと半年ほど出荷を免れることができたら、ギリ在学中を保てたら、来年の記念祭にもいます。
ぜひ遊びにきてください。荒木明に会いに来ましたと、文藝部のブースを訪ねてください。交通費など何も負担することはできませんが、お話したいです。そしてぜひ部誌を買ってください。贔屓目でもなんでもなく、希望ケ丘高校文藝部の部誌はレベルが高いです。絶対に黒字にしなければならないというシビアな世界で、学生が作る同人誌にしては少しお高めの値段設定になっていますが、だからこそ、その値段に見合う価値があるものを提供しようという気骨があります。映像研には手を出すなの金森氏の言葉を借りるなら、「金を貰って責任を持つのと、金を貰わず責任も取らないのとどっちが健全か言ってみろ」です。
まだ来年の日程は発表されていません。発表されたらお知らせします。
神奈川県立希望ケ丘高校ギリ在学中の荒木明でした。
余談：皆さん暇だったら神奈川県の公立高校の入試問題の特殊システム「特色」を受けてみてください。面白いので。