「カクヨム短歌賞」ファイナリスト
https://kakuyomu.jp/info/entry/tankasho_finalists恋と伏線
https://kakuyomu.jp/works/16818622175365950057先日発表されたカクヨム短歌賞ファイナリスト10名に、私の作品「恋と伏線」は選ばれませんでした。
雪解わかばさん、滝口アルファさん、望月葉琉さん、素敵なコメント付きレビューをありがとうございます。その他にも読んでくださった皆さまありがとうございます。
ここからは選考委員の一人、青松輝さんの短歌を少し語らせてください。
以下のリンクは選考委員の紹介ページのものです。お名前と自選された十首が載っています。ぜひ読んできてください。
選考委員紹介
https://kakuyomu.jp/info/entry/tankasho私はこの中の一首である、
吐くときの、前戯のときの、祈るときの、きみがきれいな膝をつく床
がとてもとても好きです。
吐くという行為は、口から吐瀉物を出すでしょう。鼻から鼻水も出るでしょう。
前戯という行為は、手で色々なところを触ったりつねったりするでしょう。口で舐めたりもするでしょう。
祈るという行為は、手と手を合わせるでしょう。目を瞑るでしょう。
ここに書かれた全ての行為は上半身に大きな動きがあります。目を引くんです。読み手も自然と上半身だけを想像する。
でも、主体が見ているのは、きみがきれいな膝をつく床、なんです。上半身を見ない、見れない。そこから視線を落とした、しかし決して視線を逸らしたわけではなく、膝をつく床を見ている。
私はここに、主体からきみへの、狂わしいまでの愛おしさを感じるのです。
私はカクヨムでの投稿の通り、カクヨム短歌賞に参加するまでは、短歌を詠んだことはありませんでした。ではなぜ今回参加したのかというと、青松さんが選考委員の一人というのが大きかったです。
青松さんは、ベテランちという名前でYouTubeでも活動していて、私は元々ベテランちのファンでした。歌人としても活躍しているということも知っていました。
そして、選考委員紹介でこの一首を読んだ時、なんて素晴らしいんだろうと驚いて、自分も詠んでみたくなりました。
拙い作品かもしれないし、好きな一首の解釈の仕方も浅いかもしれません。
それでも、皆さんに評価していただけたことと、短歌を初めて詠んでみたことはとてもいい経験になりました。
拙い作品かもしれないと書きましたが、評価を頂いている以上は胸を張っていこうと思います。
さて、私はここでこの短歌賞から降りることになりましたが、まだカクヨム短歌賞は続きます。ファイナリスト10名に選ばれた方はこれから追加で十首詠むそうです。
きっかけをくれた青松さん、選考委員の皆さん、大会の運営に関わる全ての皆さん、読者の皆さん、作った短歌を最初に読んで感想をくれた葉留ちゃん、ありがとうございました。
最終選考が楽しみです。