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君がいた季節のおわりに 2ヶ月の生存記録

別れが告げられ今日でちょうど二ヶ月

「悲しい話があるの(涙)・・・」とコメントから別れの宣告ははじまった。
コメントを見た後の電話で、宣告が告げられた。
彼は静かに受け入れるしかなかった。

その後いろいろ、あったが、
表面は、優しさを装いながら、氷のような鋭い刃のようなコメントと言葉だった。
それは、必死に宣告を完結させようとしている彼女の本当の姿。

彼女にとっての四年間は、ただの通りすがりの出来事というそれだけのものだった。あの日々には見えていなかった、恐ろしいほどの冷たさが浮き彫りになった。
表面を優しさで取り繕いながら、その実、一文字一文字が氷のように鋭い刃となって、彼を貫いていたのだ。
四年という歳月を、まるで最初からなかったことにするかのような、無慈悲な切断。

別れはうけいれるしかないが、最後の別れ方があまりにも残酷で辛かった。
彼女が別れの真実を語れなかったことが、彼の四年間の総てを引き裂き
すべてのことが疑心につながってしまった。

「残酷だなぁ……」
独り、そう呟いた時、かつての執着は、乾いた砂のように指の間からこぼれ落ちた。渦中にいた頃は、その刃の痛みに耐えることに必死で、相手の正体を見失っていた。

コメントを噛みしめれば噛み締めるほど、虚構が見えてきた。
彼が感じていた四年間と彼女の姿は、美化していたのだろうかと疑った。
もう何をみても信頼は脆くも大きく崩れ、嫌悪だけになった。
そして、彼自身、過去の四年間の意味さえ崩壊した。

別れだけでなく、彼の家庭の大きな変化が追い打ちをかけるように襲った。

彼は、すべてのことから逃れるように、必死に生存記録のように
過去の物語を綴り、呼吸をし続けた二ヶ月間だった。

綴った物語も含め、事実を事実として受け止め
「これでもう、終わろう・・」、「おれもいい歳だよね」と心で呟いた。

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