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『8番出口』『暗夜』『グノーシア』

 少し前に『8番出口』の映画の興行収入がすごい、というニュースを目にして。いろいろ思ったことがありました。

『8番出口』のゲームは2年前の12月ごろ、ちょうど前々回のカクヨムコンが始まったころに配信されました。タイトルやゲームのコンセプトからなんか面白そうだと思って気になっていたし、配信初日にちょうど好きな実況者さんが『8番出口』の実況動画を投稿していたので初めから僕は存在を知っていました。

 そのころ僕は「リミナルスペース」を題材にした『追憶の部屋』という小説を書いてカクヨムコンに挑戦していました。「リミナルスペース」とは、普段は人で賑わっているような場所に人がいない、なんとなく寂しさや不気味さのようなものを感じる場所のことです。

『8番出口』のモチーフはまさに「リミナルスペース」。
 それと同時期に、僕は「リミナルスペース」を題材にした小説を書いていました。しかも1話目はまさに「ステーション」で、読者さんからも「8番出口っぽい」という感想をいただいたりしました。





 受賞させてくれよ! かなり先取りしてただろ!


 まあ『追憶の部屋』は自分でも設定にかなり無理やり感があると思っていたので致し方ないとして。あとあのストーリーも何もないシンプルな間違い探しゲーム『8番出口』をどうやって映画にしたのか、未だに僕は疑問だ(映画は観てない)。


 翌年は、僕はリアル事故物件お泊まりイベント「暗夜」を参考にした『夜陰』という小説でカクヨムコンに挑みました。

「暗夜」も最近話題いっぱいですよ。新しい事故物件イベントがオープンして、あまりの怖さにより歴戦の強者であるはじめしゃちょーが途中リタイアしたり。「暗夜」がついにゲーム化されて出たと思ったら、突然「暗夜」の顔である代表の人が「一身上の不幸により」という謎の理由で活動休止を発表したり。


『夜陰』も結構流行りに寄せたと思ったんだけどなあ。なぜか小説のほうのホラーはモキュメンタリー一択。


 さてまた話は変わりますが、10月から『グノーシア』のアニメが放送されるらしいです。突然知ってびっくりしました。

『グノーシア』は元々ゲームです。神ゲーです神ゲー。僕は今は亡きPS Vitaでプレイしました。

 SFの世界観での人狼ゲームというお話ですが、とにかく大好きなゲームです。
 世界観・ストーリー・キャラクター・ゲーム性、全て素晴らしい。しかもこのゲームは少数精鋭、確かたった4人で作ったというゲームだった気がします。すごすぎ。少数だからこそ世界観の共有ができているというか、好きな人にはホントたまらない内容です。一見自分たちの中に人狼的な化け物が紛れ込んでいるという不穏なストーリーですが、最後はめちゃめちゃ感動しますよ。

 僕はこれまで幾度となく『グノーシア』みたいな小説を書きたいと思って筆を持ち、結局挫折することになったのですが、それぐらい好きです。
 ゲームにはボイスがなかったので、アニメになってあのキャラにどんな声がつくのかがすごく楽しみ。とくにラキオ。SQも好きだなあ。普段アニメとか観ないけど『グノーシア』は観たい。おすすめです。もし手が空いていたら、もしかすると「アニメ『グノーシア』感想日記」なるものをカクヨムで書くかもしれない。カクヨムでも『グノーシア』好きって言っていた人いたんだよなあ。

 と、最近気になったあれこれを語ってみました。

2件のコメント

  • 『8番出口』、私もあのシンプルなゲームをどう映画にしたんだろうと思っていたんですが、めちゃくちゃ上手く心象風景と絡めてあって、見事なシナリオでした。泣けました。
    後味が素晴らしく良かったのも、人気の秘密かも。
    リミナルスペースというモチーフの消化の仕方が、さかたいったさんの『追憶の部屋』に通じるものがあるように感じましたよ。
  • そうなんですね。面白そうなので映画館に観にいこうかなどうしようかな、と迷っているところなんですが、コメントいただいて時間があったら観にいきたいと思いました。
    やっぱりハッピーエンドは良いですよね。ホラーだとしても自分はハッピーエンドが好きです。
    『追憶の部屋』に通じるものがあると言われて余計観にいきたいと思いました。あの空間をどういう解釈として使うのか、とても興味があります。
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