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負けたくない

 本日「5分で読書」短編小説コンテストの最終選考結果が発表されていました。今回自分は参加していないので応募された作品もほぼ読んでいないのですが、優秀賞を受賞した作者さんの中に前回の「どんでん返し」で大賞を受賞した(その時僕は優秀賞だった)方の名前がありました。

 その方は前回大賞受賞後になぜかアカウントが消えていたのですが、いつの間にか復活して再び参加されたようですね。

 その方が今回の選考結果発表後に「5分で読書」についての近況ノートを書いていました。他の受賞者の方はみな喜びや感謝の気持ちをノートに書き綴っている中、その方だけはノートで「悔しさ」を滲ませていたのが印象的でした。自分の作品がまた新たに書籍化することになったのに、です。その方の目標は「2連覇」することと「応募した全部門での書籍化」だったようです。そのために傾向を緻密に分析して細かく狙いをつけて作品を作っていたようです。すごいですね。僕がたまたま優秀賞をいただいた「笑葬」なんて、前々からいつか書こうと思っていたネタを好きなように書いただけで、「児童向け」だとか「どんでん返し」の要素などもほぼ意識しなかったですからね(主人公の年齢を少し低めに設定したぐらい。それでも高校生だったけど)。そこまで考えて書いているのかあ、と感心しました。

 僕の場合ですが、「5分で読書」の中間選考が発表された後、わりと早めに受賞の連絡がきました。ある日カクヨムにアクセスしたら急に「重要なお知らせがあります。メールをチェックしてください」みたいなメッセージがあって、ちょっとびっくりしましたね。あれ、俺なんか注意されるようなことしたっけ、とまず思いました。
 優秀賞受賞の連絡の後少し経って、また違う経由でメッセージがきました。他の部門に応募していた作品も書籍に収録されるという連絡でした。普通なら喜んでもいいところですが、僕がその時思ったのは「そっちかあ」というある種落胆の気持ちでした。そのころちょうどカクヨムコンの発表の時期と近かったので、もしかするとそっちに応募していた『殺戮のダークファイア』が受賞したのかもと思ったのです。ガチャで最高レアが出たけど求めていたピックアップキャラじゃなかった時みたいな「そっちかあ」な気持ちです。

 僕の目標は書籍化ではなく、プロとしてやっていくことです。僕が小説家を志した動機の一つが、「世の中に自分の能力を見せつけてやりたい」という自己顕示欲です。すごい奴だって思われたいんです。これが正直な気持ちです。
 自分の好きなものを書きたい。同じような仲間を見つけたい。カクヨムで活動している人はこういった動機を持っている人が多いかもしれません。そしてあわよくば書籍化したい、という。
 僕の場合は、わかりやすく言うと、「一等賞」を獲りたいんです。僕は普段から、自分が書く作品が一番面白いんだと思って書いています。その気持ちがなければ、やってこれていません。
 世の中にある小説を読んでいると、時に「こんなの自分じゃ一生かかっても書けないぞ」という作品に出会うこともありますが、僕は僕なりの手段で一番を目指していきたい思っています。

「5分で読書」で優秀賞を受賞したにもかかわらず悔しがっている方のノートを読んで、そういう忘れかけていた気持ちが再び湧いてきました。負けたくない。自分はすごいんだって、知らしめてやりたいんです。この自己顕示欲が僕が筆を取る原動力です。

 つまり、僕がここで何を言いたいのかというと、「牛乳を拭いた後のぞうきんって臭いよね」ということです(?)。

2件のコメント

  • 偶然、その方の近況を読んでからこちらを拝見したので、何度も頷いてしまいました。

    (これまでバタバタしていて5分コンテストを逃してきたので、なるほどと感心しきりだったお二方の貴重な考察を糧に、次回こそ参加したいです!)

    もちろん応援もしております!!

    ところで、さいきんの自分の原動力は脳内麻薬なのかもしれません。
    「さっきスッゴい楽しかったけど、なにしてたっけ?」
    と思い出すと、話を考えていたか、書いていたかで、自分ながらヒキました。

    なぜか同じ深度を、大好きな創作物やゲームからでは得られないのですよ。。。

    自家発電というか、一種の中毒者なのかしらん、とか思いながら、妄想を書き連ねています。
  • 人によって考え方も目標もまったく違うので、それぞれの楽しみ方でカクヨムライフを送られたらいいなと思います。その方と僕は少し近いところにいたということですね。

    小説を書く時の感覚って、いまだに不思議な感じがします。力んだら書けるというわけではないし。いつの間にかスーッと入っている感じですね。いつもの自分がいなくなって作品世界に入り込んでいるというか。いつまでも飽きがこず面白いですね。
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