猫小路葵さんが、拙作のファンアートを作って下さいました!
「少年兵」
https://kakuyomu.jp/works/822139839680559221「ファンアート」ってカクヨムにおいては、AIで作成したことが前提なのかな?
見かけるものはだいたいそうなので、そうなのかな~。
猫小路さんが志乃亜サクさんにファンアートを捧げているのを見た時に、タッチといい色彩といい、これ、かなりわたしの好み~。と思っていたのです。
猫小路さんのセンスがとにかくいいのですよ。
どの場面を切り取ってどう処理するか。
ここに製作者のセンスが如実に出ますよね。
頂いたファンアート、一番下に掲載してあるので、ぜひご覧ください。
なんと美しく、物語性があることか。
想像を上回る出来でした。
家宝にします。
猫小路葵さん、ありがとうございました💕
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カクヨムコン参加作品
◆「ひばりの棘」
https://kakuyomu.jp/works/822139836298198314◆「リチャードX世」
https://kakuyomu.jp/works/822139839803115722◆「左のつぶて」
https://kakuyomu.jp/works/822139839413306924◆「エデンズイ」
https://kakuyomu.jp/works/822139842600625246-------------------------------------
公式お題「手」と、公式に歩調を合わせた柴田恭太朗さんの三題噺♯128(旅・支・手)にあてて、「エデンズイ」を書き下ろしで追加しました。
もうカクコンフィーバーも下火ですし、通過できる気がまるでしない(←星の数が足りなくて全落ちしたトラウマ持ちの人)
重たい荷物を持ったら腰を痛めて、年明けから不自由でした。
新幹線の荷物置き場、あそこわたしは手が届かないので、いつも投げるようにして載せて、降ろす時には持ち手に指を引っかけて何とか降ろすんですが、先週、ちょっと奥に行ってしまって、マジで届かなくて、
「げ」
とジャンプしていたら、通りすがりの男の子がスマートに降ろしてくれて助かったです。
それはいいんだけど、実は荷物はさらに奥にもう一つ、細長いのがありまして。
そちらの方は、仕方がないので、人が降りて不在の前の座席に回って肘掛のところに膝を乗り上げて何とか取りました(なんて恰好)
たいていは横とか前後の人が「取りましょう」と取ってくれるのですが、その日は多くの人がもう降車した後で、車内にあんまり人がいなかったんですよね。
時間的に駅までもう余裕がなかったので、本当に焦りました。
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(お暇な方むけ)
本棚の整理をしていて氷室冴子「雑居時代」を読みふける。
まあよく出来た少女小説であることよ。
氷室冴子さんといったら、「なんて素敵にジャパネスク」「ざ・ちぇんじ!」で平安時代を一気に身近にしてくれた功労者でありますが、「雑居時代」も好きなんですよねー。
舞台は北海道。
開校以来の才媛にして完璧な美少女、スーパー女子高生、数子ちゃん(そのふりをしている)
数子ちゃんと同じ進学校に通う、まんが家志望の劣等生、家弓ちゃん。
繊細すぎる神経をもった受験生、勉くん。
この三人が奇縁あって一つ屋根の下で同居するという話なんですが、脇役もキャラがたってます。
脇役その①。譲おじさま。
家庭の事情で高校生の時に数子ちゃんの家に居候する。その時に園児だった数子ちゃん、譲おじさまに一目惚れ。
以来、数子ちゃんはいつか譲おじさまの奥さんになるために、ただそれだけのために、譲おじさまに相応しい女になるべく、ひたすら努力を重ねます。
才媛、数子ちゃん。
東大をトップ合格する実力がありながら、志望校は北大です。
なぜなら、譲おじさまが教鞭をとっているのが北大だから。
しかしです。
いつか必ず譲おじさまと結婚する! と数子ちゃんが気合入れまくっている間に、譲おじさまは演劇女とあっさり結婚してしまうのでした。
物語はここからスタートです。
傷心の数子ちゃん。
楚々とした申し分のない深窓のご令嬢というのは、譲おじさまの為に作り上げてきた仮面。
本性はごく普通の女子高校生です。
鳶に油揚げをさらわれた感情を爆発させる先をもとめて、ちょうど海外に出るという親戚のおじさんの邸宅の留守番をかって出ます。
そこに転がり込んでくるのが、同じ学年の家弓ちゃん。
親戚のおじさんとは、アルバイト先のスーパーで知り合ったとか。
冗談じゃない。
機嫌が悪いこともあって機関銃のように追い出しにかかる数子ちゃんですが、あっけにとられていた家弓ちゃん、数子ちゃんの本性を見たことから、学校にバラされたくなければ同居を認めろと迫ります。
さらにそこに転がり込んでくるのが勉くん。
女子高生2人と受験生の男の子という、世間体の悪いことこの上ない組み合わせの同居が始まるのです。
その世間体の悪さですが、そこは泣く子も黙る「優等生の数子ちゃん」のご威光がものをいい、誰も何も云いません。
脇役その②。鉄馬。
北海道の納税番付に出てくるお家の御子息です。お金持ちのドラ息子。
どんなノンケの男でも俺が迫れば落せる。
そんなキャッチフレーズを引っ提げている美丈夫ですが、そんな鉄馬が惚れ抜いて、惚れすぎたあまりに唯一手が出せないのが、譲おじさま。
つまり数子ちゃんの恋仇。
でも数子ちゃんは鉄馬についてはライバルと見做しておりません。
この鉄馬と数子ちゃんがタッグを組みます。
なんのタッグかというと、愛する譲おじさまを、演劇女と離婚させるためにです。
数子ちゃんは云います。
譲おじさまは複雑な家庭環境で育ったこともあり、もし演劇女とのあいだに子どもでも出来たら何があろうと、子どものために離婚はしないだろう。
だから離婚させるのなら今のうちだと。
脇役その③。静香
よれよれのコートを着て屋台でおでんを食べていても他の男どもを圧倒するほど魅力的な譲おじさまと結婚した女。
なお、譲おじさまの声は、全盛期のシャアの声ということになっております。
努力家で優等生の数子ちゃんから見れば、この世でもっとも嫌いなタイプの、演劇なんぞにうつつを抜かし、パープーなくせに色仕掛けで男を誘惑することだけは一人前の女です(数子ちゃん目線)
しかしながら。
色だろうが何だろうが、さすがは真面目一辺倒の北大の譲センセーを篭絡して結婚にこぎつけた演劇女なだけあります。
静香さん、タダものではなかった。
数子ちゃんがその頭脳を振り絞りに振り絞って離婚させようとしても、その半歩先を、静香さんは常にリードするのです。
ばちばちに火花を散らし合う数子ちゃんと静香さん。
と、いいたいところですが、勝負は静香さんの圧勝です。
なにしろ静香さんは、あの譲おじさまが惚れた女。
毎回、静香さんに完敗する数子ちゃんが、この物語のひとつの見どころとなっております。
そんな静香さんと数子ちゃん。
あることをきっかけにして急接近する回があります。
とある事情で、高校の演劇部のブス部長の鼻を明かしてやるために、数子ちゃん、演劇の手ほどきを受ける必要があったのです。
演劇部は男子が少ない。
ここはひとつ、美少女で有名な委員長を文化祭で劇に出し、男子部員の獲得を狙おうではないか。
あの顔さえあれば、演技のほうは大根演技でもかまわないしねー。
やっちゃいました、演劇部のブス部長。
数子ちゃんはブスのだしに使われて黙っているような女ではないのです。
だてに完璧な優等生の看板を背負っているのではありません。
だてに血の滲むような努力を重ねに重ねて、譲おじさまの為に自分を極限まで磨き上げてきたのではありません。
演劇部の企みを知ってしまった数子ちゃん。
ここはひとつ、文句のつけようもない演技をご披露して、演劇部のブス女どもと、本物の才色兼備の優等生との格の違いを見せつけてやろうではないか……!(※いろいろ間違えてます)
しかし、演劇については素人の数子ちゃん。
しぶしぶ、静香さんに教えを乞うのです。
演劇。
となれば、眼の色が変わる静香さん。
徹底したスパルタで数子ちゃんを鍛え上げ、そして数子ちゃんは、「ブス女どもの鼻を明かしてやる」の一心でそれに食らいついていきます(※努力の方向がいろいろ間違えてます)
その結果、嫉妬もあって美少女の委員長に対して辛辣だったブス部長たちが心からの感動と尊敬の絶賛を惜しまないほどの、脚本を深く読み込んだ名演技を、数子ちゃんは演劇部の面々の前で披露するのでした(※略)
そして文化祭当日。
数子ちゃんは、文化祭を欠席します。
なぜなら、数子ちゃんの真の目的は、完璧な演技でブス部長を黙らせた上で、さらにその上で、文化祭当日は欠席し、美少女をエサにして男子部員を獲得しようというブス部長たちの虫のよい計画を頓挫させることだったからです。
高笑いする数子ちゃん。
そんな数子ちゃんを「やりすぎ」とドン引きしながら学校に行く家弓ちゃん。
しかしです。
「雑居時代」の最大の魅力は、優等生である数子ちゃんが知恵を巡らせるだけ巡らせてやったことが、全て失敗する、というところにあるのです。
最初からそうです。
譲おじさまの為に、素敵なおじさまと結婚するために。
ただそれだけの為に、死に物狂いで勉強して、プロ並みの料理の腕を誇り、他校から男子が押し寄せるほどの外観の美しさを保ってきた数子ちゃんですが、結果はどうだったでしょうか。
ブス部長が書いた台本を最初に読んだ時、静香さんはこう云いました。
この部長はとても頭がいい、と。
その結果を、数子ちゃんは身をもって知ることになるのでした……。
氷室冴子さんは少女小説の旗手でした。
「なんて素敵にジャパネスク」「ざ・ちぇんじ!」「雑居時代」この三作品。
読みふけった方、多いのではないでしょうか。