毎年云っておりますが、お正月前後はなにかと忙しい方のほうが多いはずなのに、ものともせずにカクヨムってる人が大勢いるのが不思議でならない。
学生? みんな暇人の学生なのか?
スターシャを詐称されている方のところでも書きましたが、いつも大掃除は水が冷たくなる前の秋に終えます。でも年末なので、やはり常よりも少しだけ丁寧めに掃除をしております。
高い場所にある桟の埃をハンディ掃除機で取ったり。大地震の際はあそこから埃が落ちてくるので、たまにでいいのでやっておいたほうがいいのです。
2024年は元旦に能登半島大地震が起こりましたから、油断大敵。
ゆうて、震度5強くらいならギリですが、6に入るともう人間に出来ることはないですね。物が本気出して飛んでくるので。
ライフハックですが、ペットの毛を梳かすブラシあるじゃないですか。100均一にも売ってるやつ。
使っていると次第にもさもさになっちゃう、ボアとかフリースとか、あれで梳かすと、ふわふわ感がある程度戻ります。
希釈した柔軟剤を拭きつけてからやる人もいるようですが、なくても梳かすだけで、そこそこいけます。
まっくろくろすけみたいになっていたぬいぐるみを一つ救出できました。
楽しいので、『フリース 毛並み 復活』あたりを参考にぜひ。
源氏物語たのしいですよね。
突っ込みどころ満載で。
あんまり知らない方向け。よくご存じの方にはつまらない話。
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当時二十二歳の光が、屋敷に引き取って養育していた十四歳の紫ちゃんを無理やり妻にする場面があるんですが(匂わせだけではっきりとは書いてない)、光君ほんと最低だなっていう(笑)
その頃の女性は三十代あたりでごそっと死んでいたので、十三歳にもなれば適齢期、おかしくはないものの、それまで一緒に碁をうって遊んでいたお兄さんの突然の豹変。紫ちゃん衝撃で寝込んでしまう。
それも、紫ちゃんが自分の初恋の人(父親である桐壺帝の側室の藤壺)に似てるからっていうのと、正妻(葵の上)を亡くした直後で傷心だからっていう、自分勝手。
やりたい放題な光君。
大豪邸を建てて、きらびやかな女性を集めたハーレムを作ります。
ただし、女性からみても、誰を選ぶんですかっていったら、光君を選んでおけばまず間違いないのね。
大金持ちで、すべての方面に秀でており、一度でも契れば、その女性の貴賤を問わず生涯に渡って面倒をみてくれる。
お母さんの身分が低かったことから父桐壺帝の配慮で臣下に下ってはいますが、帝の位につく異母兄弟をはるかにしのぐ大スター。
光君以上の男がいるでしょうか。
末摘花っていうちょっと容姿がアレな、没落貴族の娘さんがいるんですが、血筋の良さに惹かれて一夜を過ごすも朝がきてみるとあまりにもアレなので、それっきりになっていたところを、この末摘花はあまりにも純真で世間知らずなものだから、
「またいつか、光君が来てくれるかもしれないから」
そこから、ずーーっと独り身を通して、光君が左遷されている間も、ボロ家で待ち続けるのね。
使用人なんかみんな逃げ出してしまって、庭も草ぼうぼう、食べる物もろくにない状態になっているのに。
それで左遷からカムバックしてきた光君がそれを知って、「待っててくれたんだ」とびっくりして、こちらも大豪邸のお屋敷に引き取って、手厚くしてあげるの。
ちょっと風変わりな末摘花、やることなすことピントがズレていて、現代にたとえるなら花束を贈るべきところに沢庵の漬物を送っちゃうようなところがある。
光君にお似合いのきらっきらの女性だらけのお屋敷の中でも浮くんですが、それでも光君は追い出すことはしない。
もう一人、花散里っていう、平々凡々な女性もいて、この人は癒し系枠で、あれやこれや日々美女と付き合って華やいでいる光君が、
「疲れたんだよね」
って来たら、
「疲れたんですね」
って何を云うでもなくふわっと受け止めてくれるような人で、この花散里さんも生涯に渡って光君と共にいて、信頼されて、花散里さんに任せておけば安心だからって光君の子どもたちの養育を任されてます。
そんな光君が遠方に飛ばされた左遷の理由は、朱雀帝(光の異母兄)の女(朧月夜)に手を出したからなんだけど、それでも須磨に流された光君、ただでは起きません。
田舎にはたいした女はいないだろう。
そう想っていたところ、都で貴女という貴女をみてきた彼の眼にも、当代随一と云いたくなるほどの美貌教養を兼ね備えた明石の方と出逢うのです。
紫ちゃんとの間には子どもがいない光君。
明石の方との間に生まれた女児を、都に連れて帰って紫ちゃんに養育させます。鬼畜の所業。
しかし最大の恋敵といってもいい明石の方の娘を、紫ちゃんは実子同様に可愛がって立派に育てあげ、桐壺帝(父)→朱雀帝(異母兄)→冷泉帝(異母弟)ときてその次の帝(今上帝。光君の異母兄朱雀帝の子)に入内させます。
そしてこの異母弟の冷泉帝は、実は弟ではなく、源氏と初恋の人である藤壺との間に生まれた息子なのよね。
お父さんの女を寝取ってるのよ、光君。
どんだけ(笑)
そんなことをやっているうちに、しっぺ返しをくらう日がついにきます。
光君、自分の女、それも死別した初婚につぐ二番目の正妻(朱雀帝の娘)を、息子の友だちの若造に寝取られてしまうのです。
次々と「えっ」なイベントが起こるのでリアタイで読んでいた宮廷人はさぞかし夢中になったことでしょうね、源氏物語。
あれほどに人妻だろうが未亡人だろうが、手あたり次第にその魅力にものを言わせてものにしてきた光君が、中年になって、今度は若者に若い妻を寝取られる側になるという悲哀まで書いてしまっている。
そして扱いは正妻だったけれど、実際の正妻の位には後見人不足でつくことが出来なかった紫ちゃんは、自分を差し置いて年若い内親王を正妻にした光君に深く傷つき、病没するのです。それも出家してから死にたいというのを、自分のもとからは離さないと、出家はさせない光君。
光君からもっとも愛されて、そしてもっとも哀しい人生を送った紫の上。そして紫の上から唯一本気で嫉妬されていた明石の方。ツートップのこの二人と、その他の大勢の女性が光君の人生を彩っていくのですが、合間に末摘花みたいなのが入るところが面白いんですよね。
源氏物語つながりで、或る方との雑談に出てきた「風と共に去りぬ」
原作を読む人なんか今はほとんどいなくて作品に触れるとしたら1939年の映画だと思うのですが、あの長~い大作映画。
この映画の不満は、ヒロインであるスカーレットの初恋にして最愛の人であるアシュレーが、ぜんぜん美形じゃなかったことかな(笑)
美青年の設定のはずなのに、配役された俳優さんがそんなでもない。スカーレットの夫となるレット・バトラーの強烈な男くささを強調するように、控えめな容姿。
だからアシュレーに何も思うことはなかったんですが、今から考えると、アシュレーって実はすごく賢い男だったんだなぁと。
猛烈な野心と情熱と過激さを隠すこともなくだだ洩れにしている絶世の美女スカーレットに「愛してるの。愛してるのアシュレー」と迫られても迫られても、
「すべての男の心を手に入れてもまだ不満なの?」
軽くかわして、スカーレットの誘惑にはくらくらきつつも、自分に合う女性はメラニーだからと、山猫みたいなスカーレットの対極にいる婦徳の鑑のメラニーと結婚するんですよね。
結婚後も隙あらば、「愛してるの。愛してるのアシュレー」とアタックしてくるスカーレットにやっぱりくらくらきつつも、メラニーとの生活を守り抜く。
優男で、旧態で、スカーレットよりも頭が悪くて云うことも上っ面の綺麗ごとばかりで、レット・バトラーから見たらつまらん南部貴族の代表格みたいなお坊ちゃんなんだけど、スカーレットがちょっと誘惑したらひらひら落ちていく男たちの中にあっても、アシュレーは自分のことがよく分かっていて、スカーレットに振り回される人生は自分は送らない、自分にとって必要な伴侶はメラニーだと判断している。
アシュレーって賢かったんだなぁって今更ながらに。
そのメラニーさん。
正義や道義を舐めくさって自分の欲望に忠実に生きているレット・バトラーは社交界でも「ヤバイ人」扱いされて敬遠されているんですが、そのレットですら、メラニーに対しては尊敬の念をこめた礼儀正しい紳士に変わる。
この人こそ本物の貴婦人だ。
その判断は生涯変わることがなく、まるで尼僧を前にしたいたずらっ子みたいに、メラニーさんの前でだけは態度がいい。
平生、上流社会のご婦人とはいがみ合っている悪所の女ですら、高慢ちきでいけすかない上流の女たちとあなたはまったく違うとメラニーを慕っている。
そんな婦女子の鑑のメラニーさんもいざとなれば、剣を手にします。
漢気あふれるレット、頼れる者を全て失っても自力で立ち上がる不屈の魂の持ち主のスカーレットを差し置いて、「風と共に去りぬ」の最強は誰かといえばメラニーさんかもしれません。
最後はレットに去られるスカーレット。光君と同じように、他のすべては手にしても最愛の人は残らないのです。
SFXなんか使っていない頃の、南部愛に溢れかえり、朝焼けや夕焼けが素晴らしく美しい派手な映画。数年おきに観たくなります。
カクヨムコン参加作品。
コメント、星、ハート、コメントレビューありがとうございます✨
◆現代ドラマ「ひばりの棘」
https://kakuyomu.jp/works/822139836298198314◆SF「リチャードX世」
https://kakuyomu.jp/works/822139839803115722あと一作くらい出すかどうかかな~。
通過できるかどうか☆の数があぶない。ので、たくさん出すよりは、作品を絞った方がいい気がするので、このくらいにしようかと。
長編を用意するべきなんだろうけど、初年度に星を一つも詰めぬまま高速で流れ去ったトラウマがひどくて、長編を出す気にはとてもなれないです(笑)
けど、そこそこ交流票がある方でも長編については星の増え方もゆっくりで、そんなにたくさん☆がなくてもジャンルによっては☆25前後もあれば通過できたりするみたいなので、来年は挑戦してみようかなぁ。
皆が皆いっせいに長編を出し始めるカクヨムコンって長編を読む側の負担もすごいから、読専さんがついてくれるなら……というのが長編は短編よりもあるんですよね。