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Regenbogen――「自沈命令」

 いつも拙作をお読みいただき、ありがとうございます。

「Regenbogen」とは、ドイツ語で「虹」を意味します。

 同時に、第二次世界大戦末期、ドイツ海軍が艦艇を敵の手に渡さないため、自ら沈める際に用いた暗号命令でもあります。

 本作を誰かに奪われたわけではありません。

 しかし、作品の一部だけを切り取られ、作者の意図とは異なる形で好き勝手に扱われる可能性を受け入れるくらいなら、作者自身の手で公開を終える。

 その意味を込めて、この題名を付けました。

「想像を絶する調査」につきまして、今後の執筆および公開について慎重に検討した結果、本作は現時点をもって連載終了といたします。

 本作には、現場、安全管理、組織の責任、地域の歴史といった題材とともに、風刺や荒唐無稽な表現、いわゆる「馬鹿話」の部分も含まれています。

 しかし、その一部分だけが作品全体の文脈や作者の意図から切り離され、自由に改変されたり、別の意味を与えられたりすることへの懸念を、どうしても拭うことができませんでした。

 作品は、公開した時点で作者だけのものではなくなる。

 その考え方があることは承知しています。

 一方で、公開した作品であっても、作者の名義や作品の意図まで自由に利用してよいとは、私は考えていません。

 このまま不安を抱えながら執筆を続ければ、物語そのものが歪み、やがて自分自身がこの作品を書くことを苦痛に感じるようになるでしょう。

 それは、作品にとっても、読者の皆さまにとっても、決して望ましいことではありません。

 本作には、これまで延べ381PVの閲覧がありました。

 PVをそのまま人数に置き換えることはできません。それでも、その数字の向こうに、作品を開き、時間を使ってくださった方がいることを、私は軽く考えていません。

 続きを待ってくださっていた方には、誠に申し訳ありません。

 連載を終えることについて、作者として責任を感じています。

 それでも、作品の一部分が作者の意図を離れ、好き勝手に扱われる可能性を受け入れてまで、公開を続けることはできないと判断しました。

 これは、読者の皆さまへの抗議ではありません。

 作品と作者を守るための撤収です。

 よって、ここに「Regenbogen」を発動します。

 これまで『想像を絶する調査』をお読みくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

 本当にありがとうございました。

秋定弦司

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