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第四回 唐突に好きなものを語る

食事は、料理が高級かではなく誰と食べるかで美味しさが決まるとはよく言ったものです。

家族や友人、恋人と食べると安い飯でも美味しく感じることでしょう。心を持っている我々は食事で栄養だけではなく、安心や楽しさも摂取しているのだと私は思います。



さて、一人飯はどうでしょうか。私はみんなでわちゃわちゃしながら食べるのは勿論のこと、一人で食べに行くのも好きな人間です。

一緒に食べる相手はいないにも関わらず、意外にも美味しく楽しんで食べることができるのです。望んで一人となった状況ではあまり寂しさを感じないので、ぼっち飯でも楽しめるものです。



私は一人飯の時によく近所の駅にあるカフェに行きます。たまに来る列車の鼓動を感じながら、仄暗い店内でコーヒーとピラフを食らっています。

その落ち着いた雰囲気というのは素晴らしく、ほっと一息つける特別な時間となるのです。
寡黙で男前なマスターと、香り立つ焙煎されたキリマンジャロ。一方出来合いであろうピラフもなんだか美味しく感じます。そっけない味のピラフを口に運びつつコーヒーのコクを味わうのがなんとも良いものなのです。

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