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【碧血の墓標 裏話】藤田五郎というサーベルを持たなかった男

 警視庁に奉職した斎藤一は、この時代「藤田五郎」と名を変えています。
 当時の警察官はサーベル(洋刀)の携帯が義務付けられていましたが、彼はそれを嫌い、あくまで日本刀を差すことにこだわったと言われています。

「野良犬相手にはこいつのほうが役に立つ」

 その一言に、文明開化なんて関係ない、俺は俺の剣で生きるという彼の流儀を込めました。
  加納鷲雄のような「堕ちた剣」とは対極にある、研ぎ澄まされた「警視庁の牙」。
  かつての仲間同士が、敵と味方として対峙する緊張感を味わっていただければと思っています。

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