相馬が永井に対し『九年ぶり』と語ります。
史実でも、箱館戦争の終盤、相馬主計は当時箱館奉行の永井尚志の護衛役を務め、降伏交渉の際も彼を身を挺して守りました。
かつて自分の命に代えても守ろうとした主君を、今は自らの手で裁き、『生き恥を晒せ』と命じる。この逆転した主従関係こそ、本作の相馬が辿り着いた『非情な慈悲』です。
【本日、新連載開始】本日12月29日より、新作『還俗の刃 ――能登・長連龍の復讐――』を公開しました。
相馬主計とはまた違う「復讐」と「執念」を抱いた、戦国の僧侶の物語です。
第1話、チェックしていただければ幸いです。