• 歴史・時代・伝奇

【碧血の墓標 裏話】「リボルバー」という絶望

 回廊で私兵たちが手にしていたのは、当時最新鋭の『スミス&ウェッソン』などのリボルバーです。
 
 坂本龍馬が愛用していたことでも有名ですが、剣客にとって、引き金を引くだけで連射できるこの兵器は、まさに『時代の終わり』を告げる死神の道具でした。
 
 しかし、永倉新八のような達人は、相手が引き金を引く瞬間の『起こり』という殺気を捉えて懐に飛び込んだと言います。

 弾丸よりも速い踏み込み』は、決して誇張ではない彼らの実力の証明です


【新連載始動のお知らせ】
2026年元日に本作が完結します。その前に、新たな物語を開始します。

タイトル:『還俗の刃 ――能登・長連龍の復讐――』
12月29日(月)公開予定

 今度の舞台は戦国時代。一族を謀略で皆殺しにされた一人の僧・長連龍が、故郷・能登を血の海に変える凄絶な復讐劇です。
  相馬主計とはまた違う「執念」を持つ男の生き様を、ぜひ追いかけていただければ幸いです。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する