• 歴史・時代・伝奇

【碧血の墓標 裏話】「上野精養軒」と彰義隊の血

 今回、相馬たちが襲撃する『上野精養軒』。
 実はここ、わずか10年前に彰義隊と新政府軍が激突した『上野戦争』の最前線でした。
 精養軒が建つ場所のすぐ近くには、彰義隊の戦死者を葬った墓所があります。
 華やかなフランス料理の香りが漂うその土の下には、今も志半ばで倒れた侍たちの無念が眠っている……。
 相馬が感じた『瘴気』の正体は、歴史の皮肉そのものなのです。


【新連載始動のお知らせ】
2026年元日に本作が完結します。その前に、新たな物語を開始します。

タイトル:『還俗の刃 ――能登・長連龍の復讐――』
12月29日(月)公開予定

 今度の舞台は戦国時代。一族を謀略で皆殺しにされた一人の僧・長連龍が、故郷・能登を血の海に変える凄絶な復讐劇です。
  相馬主計とはまた違う「執念」を持つ男の生き様を、ぜひ追いかけていただければ幸いです。

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