相馬に追い詰められた永井尚志と大鳥圭介。
史実でも彼らは旧幕臣のエリートとして、明治政府で非常に高い地位(永井は元老院議官、大鳥は工部大学校長など)に就いていました。
新選組の生き残りの多くが不遇な生活を強いられる中、かつての指揮官たちが華々しく活躍している……。
この圧倒的な『格差』こそが、相馬が突きつけた密書の重みになり、執筆のきっかけになった大きな理由です。
【明日公開開始】
12月29日(月)より、「「還俗の刃――能登・長連龍の復讐――」の新連載を開始します。 一族を謀殺された僧侶が、還俗して鬼となる復讐劇。
明日は『碧血の墓標』の最新話と『長連龍』の第1話を同時投稿予定です。 新選組の誇りをかけた戦いから、戦国の執念の物語へ。 ぜひ、両作品とも追いかけていただければ幸いです。