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【碧血の墓標 裏話】洋装の土方歳三と、会津に残った狼

いつも『碧血の墓標』を読んでいただき、ありがとうございます。 本日、第4章「戦友たちの挽歌(2話)」を公開しました。

今回は、新選組が散り散りになっていく過程を描いています。

■執筆の裏話:二人の「誠」の分かれ道 会津戦争の直前、斎藤一は「俺は会津に残る」と言い、土方歳三は「北(蝦夷)へ行く」と決めました。 かつて同じ場所で背中を預け合っていた二人が、ここで永遠に道を違えます。

斎藤は「義(会津への恩)」を選び、土方は「戦(自身の死に場所)」を選んだ。 どちらが正しいわけでもなく、どちらも彼らなりの「誠」だったのだと思います。

そして仙台で相馬が再会した土方歳三は、髷(まげ)を切り、洋装(フロックコートとブーツ)に身を包んでいました。 それは単なる服装の変化ではなく、「武士」から「戦うための機械」へと、彼自身が変貌を遂げた決意の表れとして描写しました。

鋭利になった鬼の副長と、彼を追う相馬たち。 いよいよ舞台は、最果ての地・箱館へと移ります。

ぜひ本編で、その「背中」を見届けてください。

https://kakuyomu.jp/my/works/822139840071534376/episodes/822139840089653849

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