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【感想のお部屋】 『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~ 』  〜 「失う恐怖」と「今ここにいることの共有」 〜



※※ はじめに ※※

この小部屋を見つけてくださって、ありがとうございます。
こちらは、わたしがkou様の作品を読ませていただいたときの、感想などを綴っているお部屋です。
今回はこちらの作品です。

『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~ 』 kou 様

https://kakuyomu.jp/works/2912051595433772941

※※ 以下、ネタバレを含みます ※※









⚫︎ 舗装の途切れから光の縁へ



天神家の家屋へ続く道から、木製の引き戸を音もなくすり抜けて、縁側から家屋へと入り、飴色の畳を見下ろして、家とともに成長しきた証である柱の傷を横目に見ながら、古い掛け時計の小さな秒針の音を聞いて、空中に舞う金色の粒子(という名の埃)のきらめきに目を奪われる。


まるで、自分が舗装されていない道路から、天神家の縁側へ緑の風になってしまったかのような、そんな錯覚に襲われる、とても美しい冒頭部分。

映像美のカメラワークを、そのまま美しい言葉になぞらえたような。風になれたら、こんなふうに見えるのでしょうね。
文字で読んでいるのに、まるで映像を見たかのような錯覚を起こさせるとは。
なんという筆致。美しい始まりでした。





⚫︎ 「姉の小言と、猫のように丸まる弟」



第1話のタイトル。とてもいいですね。かわいいです。
休日の午後を、座卓を挟んで対角線上に座る姉と弟。

それぞれがそれぞれのことしながら、同じ空間にいて、同じ風を感じている。

とても穏やかで美しい、絵画のような雰囲気でした。

でも。

同じ空間にいるのに、
「透明なカプセルの中に閉じこもっている」ような弟・聖治さんに、姉の弥生さんは寂しく感じてもいる。
そして、まさかそこから、弥生さんの小言から、そこに行くとは…。

   姉の膝を一瞥し、視線を他所に向けると、聖治はゆっくりと、まるで警戒する猫のようにそこに頭を預けた。
   (第1話より)

うわぁ。こ、これは…。

いやいや、落ち着いて。

姉と弟だし。家族だから耳かきなんて普通だし。

「警戒する猫のように」
…ううむ。思わず片手で両目を覆いました。
なんなんだ、この感覚。かわいすぎる。



⚫︎ 『いつか終わる砂の城』


作品自体のキャッチコピーが



   その特等席は、いつか終わる砂の城


天神姉弟のお話は、姉と弟なのにどこか妖艶で官能的な雰囲気の香りがするのですが、
キャッチコピーが「こちら」ですか…。

最初、このキャッチコピーを読んだだけで、なんだか心臓痛くなってしまって汗

ややしばらくは読み進められませんでした。

それに。第2話のタイトルがまたもや

   第2話 いつか崩れる砂の城

いやぁ!もう不穏!

天神さんちのお話は、ホラーじゃなかったですよね?

これ、読み進めて大丈夫?!というどきどき感でした。

なんだろうなぁ。

お姉さんが弟くんの耳掃除をしている、という描写なのに。

全くもって“静”の描写なのに、ここまで読者側の“動”を描けるものなのだと、
感動して読んでました。

でも。
読み進めるうちに、

弥生さんの「いま、この時、この瞬間を閉じ込めておきたい」という、
瞬間瞬間を魂に刻みつけている、その音を読者が聞いてしまっているから、
耳かきという、こんなにも“動かない”描写に、心が動かされるのだと感じました。

軽口を叩きながらも、耳かきの時に膝の上に乗る聖治さんの頭の重さの変化や、
だんだん丸みがなくなっていく顔の輪郭など、長年同じように上から見つめる耳かきの動作でも、弟の成長を感じて、姉としては少し寂しくなってしまったんですよね。

    彼の些細な癖を知っているのは、自分が一番長く、一番近くで彼を見つめてきたからだ。
   彼が何を考え、どんなふうに行動するのか。そのデータベースは、誰よりも正確で膨大だ。
   (第2話より)

そして、話を進めながらも、弥生さんは自分で言った言葉にハッとする。
この「弟の一番近くにいる場所」が“永遠ではない”ということに、自分の何気なく発した言葉で再認識をしてしまう。


   今、外の音を遮断され、暗闇の中にいる彼を、自分が完全に独占している。
   その事実が、弥生の胸の奥に仄暗くも甘い優越感をじわりと滲ませた。
   しかし、その優越感は、いつか崩れる砂の城でもある。
   (第2話より)

今はいい。でもこれからは?

聖治さんが家を継ぐ運命の長男で、家を継いで行くためには新しい家族を迎えいれる。

表面では軽口を叩いているけれど、弥生さんが弟・聖治さんの耳かきをできるくらいに、聖治さんの無防備に猫さんのように自分に体を預けている。
それはただの姉ではなく、ずっと母親代わりもしてきた弥生さんだから、尚更。
“手放したくない” “ずっとこのままでいたい” “ここに誰にも入ってきてほしくない”

でも、弟はいつかこの「ふたりだけの空間」からはいなくなる。
弥生さんの「失う怖さ」が胸に迫りました。



⚫︎ 「急いでないし」

弥生さんの焦燥を、聖治さんはきっとどこかで感じ取ってくれていたのでしょうね。
彼女を作ることを急いでいない。といい、

休日の午後、八畳の部屋でふたり過ごしていることは、実は聖治さんの気遣いだったことがわかります。
聖治さんが「ここにいる」には、きちんと理由があったのです。

    彼は彼なりに、成長した男として、姉の傍にいて、見守っていてくれたのだ。
   湧き上がっていた暗い独占欲が、一瞬にして波が引くようにスッと消え去り、代わりに泣きそうになるほど温かい感情が胸いっぱいに広がった。
   自分が彼を膝に縛り付けている気になっていたけれど、実際は違ったのだ。
   彼が、私のために、自らこの場所に留まってくれていた。
   (第3話より)

自分が弟を「失いたくないから、自分に縛りつける」という願いを抱いた、そんな自分に恐怖を感じていた弥生さんは、この聖治さんの言葉を聞き、その行動を理解した時どれだけ嬉しかったでしょうか。

自分さえも驚愕する、弟へ向けた独占欲が自身にあると気づき、でもそんな感情は弟には知られたくない。でも。聖治さんは同じ時間を過ごして、同じ血であるものとして。それだけでなく、弥生さんを“一番近くで見てきた人”として。
わかってくれていたのかもしれませんね。




⚫︎ 弥生さんは左耳にイヤホン

細いケーブルで繋がるイヤホンをふたりで分け合って、同じ音楽を聴く。

この描写があまりにも美しくて、目頭が熱くなりました。
弟を膝で縛っていると感じていた姉の弥生さんへ、差し出される左耳用のイヤホン。

横になるふたり。右に弥生さん、左に聖治さん。
ふたりで同じ天井を見上げ、「半分こ」で聴く同じメロディ。
そして。

母親代わりでいた自分は、弟の小さい頃のことなど、さまざまな場面を“把握”していた、と思っていたけれど。

    互いに見えない部分で気を配り合い、理解し合っている。
   その対等で温かい事実が、弥生の胸の奥に残っていた最後の強張りを、完全に溶かしていった。
   (第3話より)

弥生さんが聖治さんの耳を掃除して聖治さんの音がクリアになったように、
聖治さんが貸してくれた1/2のイヤホンは、弥生さんの心をクリアにしていった。

そんな「耳かき」と「イヤホン」の対比がとても素敵でした。

    この小さな特等席に身を委ねながら、彼女は思う。
    けれど今はまだ。
    目に見えない一本の音楽の線路が、二人の間を確かに繋いでいる。
   同じ音の世界を共有し、同じリズムで呼吸をしている。
   この細く脆いケーブルが繋がっている間だけは、自分たちは世界で一番近い場所にいる。
   (第3話より)



一本の線路が繋いでいる、“今”が、『世界で一番近い場所』だと、聖治さんが教えてくれました。弥生さんの怖さがなくなることはないのでしょうけれど、怖さを抱きかかえたままで“今を愛する”という落ち着きになったのですね。



⚫︎ おわりに

弥生さんは、「聖治さんがいなくなる未来」や「誰かに特等席を渡す未来」を想像して苦しくなっていました。でも現実は違いました。聖治さんは
   
   俺が家にいるほうが、なんかあった時、気楽だろ
   (第3話より)

と言いました。つまり、
彼は離れようとしていたわけではなかったのです。
弥生さんが、あまりにも大切に思っていて、先に「未来の別れ」を想像していただけだったのですよね。


最後の2行。

    弥生は、左耳から流れる不器用な優しさに包まれながら、いつか終わるこの心地よくて少しだけ切ない『傍』の距離感を、もうしばらくの間だけ楽しもうと、そっと目を閉じた。
   (第3話より)


弥生さんは最後、「失う恐怖」から「今ここにいることの共有」へ、目を向けました。
そしてそれは「手放す覚悟」を持つのではなく、「つながりを壊さない選び方」をしていくのだと思いました。


まだ訪れていない未来を怖がるよりも、今、弟とふたり、過ごしている時間を大切にしたい。
そう思うことはとても勇気が要りますが、
未来の不安ばかりに目が入って、今のかけがえのない時間を見過ごしてしまうのは
とてももったいないことですよね。
天神姉弟を通して、とても大切な示唆をいただいたように思います。



 『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~ 』

心を突き刺すような、包み込むような。

それでも最後は温かい、そんなお話でした。



では、また『感想のお部屋』でお会いいたしましょう👋
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。








kou様へ

いやぁ。

美しく切ないお話でした。
弥生さんの焦燥が画面を通して迫ってきて、弥生さんの苦しく切ない思いが伝わってきました。

そして、この姉弟は。

全くこの空気感はなんでしょうか。



弥生さんと聖治さんに、わたしが初めてお会いしたのは、『崩れて好し、雪の夜』です。

その時も、なんだか空気感というか、漂う雰囲気が“すごい”わけです。
このふたりの雰囲気に惹かれて、過去作も読ませていただこうと遡り、
『雪降る夜の一夜酒』を読ませていただいたのですが、とても素敵な作品で。

あぁ、これは楽しいからと一気に読んではもったいないふたりだと感じ、

自分に「おあずけ」をしている最中だったんです。

『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~ 』が投稿された日も、
『崩れて好し、雪の夜』を再読していて、この美しい文章は何??と、
崩れる豆腐に浸っているところだったので、
新作が天神姉弟だったことが嬉しいやら、
「その特等席は、いつか終わる砂の城」という、強烈心臓抉りワードに
なかなか読み始められなかったり、でした。



「砂の城」

これがわたしのいろんなところにヒットしました笑



⚫︎ 一つ目の「砂の城」 
漫画「砂の城」 一条ゆかり先生の作品です。

ご存知でしょうかね汗 古(いにしえ)のコミックです。
今思えばなかなかの内容なのですが、子どもの頃とても好きでした。



少し抜粋を。




「砂の城」 一条ゆかり(2巻より抜粋)
海辺にて
小さな男の子(フランシス)と養育者の女性(ナタリー)の会話

「ほらナタリー そっちが くずれてるよ
 大きな波がくると こわれちゃうんだ」

「波が届かない所で つくればいいのに」

「だめなんだよ 砂が乾いてるから
 つくれないんだもの」

「皮肉なものね
 安全な所では つくれなくって
 つくれる所では波がさらって こわすなんて
 まるで…人生をつくっているみたいね

  人生なんて
 砂の城のようなものかもしれないわね
 つくっても つくっても いつの間にか波がさらってしまう
 いつも同じことの くりかえし…
 誰もが…そうして年をとっていくのかしら」

「悲しいの? ナタリー
 悲しまないで…
 ぼくがいるよ」

(抜粋終わり)




わたしが『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~ 』を読みながら感じていたこと。

それは

「“いつか終わる砂の城”を、『形を失えばすべてが消えてしまう喪失』として、弥生さんは恐れていたのかしら。


ということです。

先ほどの、一条ゆかり先生の「砂の城」の抜粋部分でも
“ つくっても つくっても 波がさらう”
とありました。



でも。

わたしは「それならば、次はもっと工夫して作ればいいのでは?」と思うのです。

同じことの繰り返しのようでも、人間は失敗から学びます。

砂の城が壊れた恐怖は人を踏みとどまらせるけれど、

それでも、同じ轍を踏まない努力はできると思うのです。
お城が何度壊れたって、
弥生さんの思い、聖治さんの思い、それぞれ自分の思いも相手の思いも
大切にしていれば、何度だってお城は作れると思うのですよね。





⚫︎ 二つ目の「砂の城」

歌「砂の城」 大江千里さんの作品です。


大好きなアーティストさんで、今はニューヨークでジャズピアニストとして活動されていて、今でも日本でライブを行う時にはわたしもライブへ足を運びます。

わたしの人生初の武道館コンサートも大江千里さんでした。


歌詞を抜粋します。


どんなに離れていても好きになってく
きみのすべてに 僕は生きてる

(抜粋終わり)


「きみのすべてに 僕は生きてる」

弥生さんに耳かきをしてもらった思い出も、
弥生さんのために豆腐を手で潰した感触も、

全部、聖治さんの中に紛れもなくあって。


見えなくても、膝に頭をもうあずけなくても、
きっとそれは消えることがないんですよね。



だから。

弥生さんには、どうかその美しい時間を抱き締めてほしいなぁと
読みながら感じていました。





ほら、陽子さんを思い出して。(弥生さんは知る由もないのでしょうけれど)

   「私に直接、全力のビンタをかまして正気に戻してちょうだい! 
   『何やってんだこのバカ!』って怒鳴りつけて欲しいの!」
   (『全力投球! 努力のオムライス』より)

このくらいの勢いって、大事ですよね笑

わたし、時々、この陽子さんを思い出してます。



   私は『成功させて』なんて甘ったれたお願いはしないわ。
   そんなの、自分の腕を信じてない証拠よ。
   (『全力投球! 努力のオムライス』より)

このくらいの、自分の努力に裏打ちされた宣言に近い、誓いの言葉。
清々しくて、男らしくて笑
とても好きです。
だから、弥生さん。
弥生さんにも「大丈夫」って言ってあげたい。
物語の最後にはきちんとご自分で答えを見つけていたけれど、
「特等席は砂の城」なんかじゃないんだって。
わたしはそんなふうに感じた次第です。


そして、
弥生さんも聖治さんも。相手のわずかな癖などを詳細に覚えている件(くだり)が
とても素敵でした。


自分だけの思い出で、相手は覚えていないだろう。とずっと思っていた出来事を
実は相手も覚えていた、というとき。

それはまるで、自分一人が宝物と思っていた、小さなゲンコツのような石ころを
他の誰かに「きれいだね」と言ってもらえたようで。


どうか素敵な美しいふたりの空気が、いつまでも続くようにと
いち読者としては願ってしまいます。


過去作、大事にしながらまた読みにいきます。





好きなふたりの物語だったし、“風目線”の描写が美しくて。
すっかり感情移入しちゃいました。

【感想のお部屋】では、陽子さんにも登場してもらっちゃいましたね。





そういえば。
今作が投稿された日。

わたしはお昼にお蕎麦を食べました笑

タイトルの「傍(そば)」なんだか不思議なシンクロに、思わず笑みがこぼれました。




前回の【感想のお部屋】にて
「血を抜いたらどうなるのか」の、ユキさんのお話に寄せたわたしの一文に
「献血」でお返事してくださいました。
献血を定期的にされているのですね。素晴らしいですね。
わたしは健康診断の時の採血で、自分の血が抜かれるのをいつもおもしろく見ています。
「うわぁ、これがわたしの血なんだなぁ」とか、「緑や青色じゃなくてよかった」とか。
自分の分野じゃないことにはいつも興味があるので、

「血液って人によって、色味とか微妙に違うものなんですか?」とかついつい質問をしたくなります。

一回献血すると、体が軽くなるんですか?😳
浮遊感なのかしら。
献血、俄然興味が湧いてきました💉



それでは、また( ´ ▽ ` )ノ


 

1件のコメント

  •  この度は、『傍(そば)~姉と弟を分かつ距離~』をお読みいただき、さらにこれほどまでに深く、愛と熱量に満ちた長文のご感想と素晴らしいレビューをお寄せいただき、本当にありがとうございます!
     まず、冒頭の情景描写について。
     「自分が縁側へ緑の風になってしまったかのような錯覚」という金時まめ様の表現そのものが、あまりにも美しく詩的で、読んでいて私の方が感動してしまいました。
     小説は文字だけの作品ですので、物語を書くうえで、そこがどこでどんな場所か? それを伝えることで、その場に人が居る。そのような流れにしています。
     映像のカメラワークのように感じ取っていただけたことは、飴色の畳や埃のきらめきなど、情景の解像度にこだわって執筆した作者として、これ以上ない最高の褒め言葉です。
     そして、耳かきという「静」の動作の中に、弥生の焦燥や独占欲といった「動」を感じ取っていただけたこと。弟の「警戒する猫」のような姿に目を覆うほど悶絶していただけたこと(笑)、どれも本当に嬉しく拝読しました。
     仰る通り、聖治が休日に姉のそばにいるのはただの偶然ではなく、彼なりの気遣いであり、弥生の心をクリアにするための「半分このイヤホン」でした。
     「耳かきとイヤホンの対比」まで見事に言語化してくださり、作者の意図を120%汲み取っていただけたことに深く感謝申し上げます。

    また、【感想のお部屋】への温かいメッセージもありがとうございます!
    『崩れて好し、雪の夜』や『雪降る夜の一夜酒』など、過去作まで遡って大切に読んでくださっていること、心から光栄に思います。

    そして、この姉弟は。

    全くこの空気感はなんでしょうか。



    ええ、それは私自身も思っていることです。
    現代を舞台にした伝奇アクション作品として初めて創作したのが天神聖治。
    師匠的ポジションとして、弥生を創作。
    古神道では、嫡男がその家特有の神事、秘伝、口伝、神宝を継承することになっている。
    聖治は、伝統を嫌う気質がある。
    しかし、弥生は伝統を重んじる気質からスパルタ式にしごいた。
    という設定で作り、聖治は弥生のことを苦手としている。という様に作ったのですが、
    金時さんの仰るように、なんだか空気感というか、漂う雰囲気が……。そうなんです。
    妙に艶っぽくなるのは、なぜなんだろうと私自身も思っています。

    天神姉弟の作品ですが、金時さんがご購読頂いた以外ですと3作品ございます。
    『使いかけの香水』
    https://kakuyomu.jp/works/16817330651502061675
    『合わなくなった指輪』
    https://kakuyomu.jp/works/16817330653848349023
    『七夕の雨に』
    https://kakuyomu.jp/works/16817330660010491376
    よろしければ、ご参考までにです。


    「砂の城」についての二つの考察、鳥肌が立つほど感銘を受けました。
    一条ゆかり先生の『砂の城』の「何度壊れても、また工夫して作ればいい」、そして大江千里さんの「きみのすべてに 僕は生きてる」。金時まめ様が引用してくださったこの二つの言葉は、弥生と聖治の姉弟にとって、これ以上ない最高のエールであり、物語のその先の未来を優しく照らしてくれているように感じました。
    そして、まさかここで『努力のオムライス』の陽子さんが登場するとは思いませんでしたが(笑)、確かにあの陽子さんの全力の喝があれば、弥生ももっと早く「今のかけがえのない時間」に気づけたかもしれませんね。
    過去作のキャラクターまで引き合いに出して愛してくださり、本当にありがとうございます。

    投稿日のお昼にお蕎麦(傍)を召し上がっていたという不思議なシンクロにも、思わずふふっと笑みがこぼれてしまいました。素敵なご縁を感じます。
    最後に、献血のお話について。
    凄い、金時さんは、自分の血が抜かれるのをいつもおもしろく見ていらっしゃるのですね。私は20回以上献血をしてきて、まじまじとそれが見れるようになったのは、最近だったりします。
    それまでは、針が刺さるのが怖くて余所見をしていました(^^ゞ
    でも、採血される血管は静脈なので暗赤色ですが、毎回その色を見て、血って黒いんだなと思っています。
    そして抜いた後の「体が軽くなる感覚」ですが、私が思うに一種の低血圧だと思います。世に、頭に血が上るとか、血の気が多いという言葉がありますが、そういう人にこそ、献血は良いかもと思います。
    献血後は、血流が少なくなるせいか、思考がゆっくりになり気持ちが穏やかになりますね。一種のリフレッシュ感に近いのかもしれません。もし機会とご興味があれば、ぜひ一度体験してみてくださいね。

    金時さんからいただいたこの宝物のようなレビューとご感想は、今後の執筆の大きな、本当に大きな原動力になります。
    これからも楽しんでいただけるような物語を紡いでいけるよう精進いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
    改めまして、本当にありがとうございました!
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