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第13話「鋼鉄の女神」を振り返って

https://kakuyomu.jp/works/822139842716794524/episodes/822139842775706062

皆様、第13話を読んでいただきありがとうございます!
今回は108高地を舞台にした、中隊規模の激しい防衛戦をお届けしました。
執筆にあたってこだわったポイントをいくつかご紹介します。
1. 戦場の「音」と「恐怖」
ソ連軍の圧倒的な火力投射を表現するために、「トロンメルフォイヤ(太鼓の連打)」や、着弾音が先に聞こえる恐怖の「ラッチュ・バム(76.2mm野砲)」を描写しました。1時間もこれに晒されれば、どんなに屈強な兵士でも精神が蝕まれます。そこでハインリヒが取った「ビスケットを噛ませる」というメンタルケア。これは、咀嚼によるストレス軽減という彼の「現場管理術」の一端です。
2. ハインリヒの「オン・オフ」装備
今回、ハインリヒは二つの装備を使い分けています。
• 現場用(ロービジ): 記章が全てマウスグレーの低視認仕様。生存性を最優先した「武装した茂み」スタイル。
• 営業用(勝負服): ヨハンに死守させた特注の野戦服。
ラストシーンで彼がピカピカの制服に着替えたのは、部下を「英雄」として、そして「引退する社員」として最高級の礼を尽くして送り出すためでした。
3. 「ハイマース(故郷)」への切符
右足を失ったフリッツに対し、ハインリヒが放った「墓に入る体があるだけマシだ」という言葉。一見冷酷ですが、肉片すら残らず消えていく兵士を山ほど見てきた彼なりの、究極の慈悲です。五体満足ではなくとも、生きて故郷の土を踏めること。それがこの地獄における唯一の「黒字」であるという、彼の死生観を込めてみました。
フリッツという若き英雄を送り出し、また一つ「欠員」が出た第3中隊。
次は、この穴を埋めるべく新たな「中途採用(補充兵)」がやってくるのか、それとも別のトラブルが舞い込むのか……。
引き続き、営業課長ハインリヒの奮闘を見守っていただければ幸いです!

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