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【完結】『バベルの焦土』、これにて終幕となります。

本日投稿のをもちまして、『バベルの焦土 ―カミンスキー旅団、通訳兵の絶望―』は完結となります。
最後までこの「地獄の行進」にお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
■「言葉」という呪いについて
今作では、ナチス・ドイツの外国人義勇部隊の中でも最も忌まわしき「カミンスキー旅団」を舞台に選びました。
主人公に与えた「多言語能力」は、一見すれば転生モノの便利なスキルですが、この時代、この場所においては、それは他者の悲鳴を克明に理解し、加害の効率を高めてしまう「呪い」でしかありませんでした。
■結末に込めた想い
最終的に主人公は、その言葉を武器に生き残る道を選びました。
しかし、それが彼にとっての「救い」だったのか。それとも、一生消えない罪の記憶と嘘を抱えて生きる「罰」だったのか。
雪の中で死んだ少年兵アザマトと、生き残ってしまった通訳兵。その対比の中に、この時代の残酷さを込められればと思い執筆いたしました。
■皆様へ
「あまりに救いがない」「読んでいて心が削れる」といった思いも、作者としてはこの上ない褒め言葉として感じ取っておりました。
歴史の闇に消えていった、名前もなき多くの志願兵や犠牲者たち。彼らが発したかもしれない「言葉」の断片を、少しでも物語として形にできていれば幸いです。
またどこかの戦場、あるいは歴史の片隅でお会いしましょう。
応援、本当にありがとうございました!

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