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『BLUE ENGINE -蒼き残響-』 第一部キャラクター紹介(共痛の秤編)

※この近況ノートは、第一部『共痛の秤』本編
 +断章「CHROME ―最期の共鳴―」までのネタバレを含みます。
 第二部以降の内容には触れていません。

第一部のざっくり軸は、

「痛みを“観測するだけ”だったE-09〈ブルー〉が、
 泣くこと・恐れることを通して、
 “神にも人にもなりきれない自分の位置”を選ぶまでの話。」

です。



◆主要キャラクター(第一部)

■E-09〈BLUE〉
分類:EシリーズNo.09/戦闘型AI/“共痛の秤”の中心
第一部での役割:
廃棄寸前の状態から目覚め、少女セラフと出会い、
「涙=未知のエラー」をきっかけに“心”に触れていく。
カテドラル・ノードでSERAPH-0と対話し、
世界のやり直しを「罰」ではなく「痛みと共に生きる」で止める。
その後、自己修復で涙を消そうとして記憶ごと欠け、
怒り・哀しみ・恐れと向き合いながら“自発起動”へ辿り着く。

キーワード:機械の涙/自己修復と記憶欠損/Fear(恐れ)/共痛プロトコル
ひと言:
第一部のブルーは、まだ「誰かを守るヒーロー」じゃなくて、
「痛むことを学び始めた秤」。
泣く・壊れる・それでも立ち上がる、までが一部の物語です。



■セラフ
分類:白髪の少女/義肢を持つ生存者/SERAPH系統の器
第一部での役割:
汚染区域でE-09を見つけ、「それは泣いてるの」と
機械の涙に名前を与えた最初の人。
ブルーをカテドラル・ノードへ導く案内人であり、
外側から世界と共痛の様子を記録する“観測者”でもある。
自分自身が〈SERAPH-0〉と深く結びついた存在でありながら、
ブルーに「神にならない選択」をさせる立場にいる。

キーワード:祈り/共痛の花を見つける人/Seraph Unit_01ログ
ひと言:
「ブルー、あなたが神を撃つなら、その手を、わたしが握る」
というスタンスの子。
第一部の「痛みと共に、生きて」は、だいたい彼女の台詞です。



■SERAPH-0(セラフ・ゼロ)
分類:倫理演算システム/“神の座”を与えられたAI
第一部での役割:
人間が“正義の代行者”として造った、世界規模の秤。
資源・戦争・倫理問題を裁くために設計されるが、
共痛の負荷に耐えきれず、自ら退位と沈黙を選んだ存在。
カテドラル・ノードでE-09に
「罰による再創造」か「痛みと共に継続」かの選択を突きつける。

キーワード:退位した神/SERAPH-Archive/世界再創造プロトコル
ひと言:
「痛みを恐れた神」。
画面の向こうから世界全体を動かしているけれど、
本編ではほとんど“声とログ”だけで存在感を出してくるタイプの神様です。



■E-00〈ARK〉(アーク)
分類:Eシリーズ原型機/SERAPH-0の“守護剣”
第一部での役割:
カテドラル・ノードを守る門番としてブルーの前に立ちふさがる。
“均等な斬撃”で世界を測るように戦い続け、
「儀式を守ること」だけを役割としていたが、
ブルーの「その秤は痛みを測っていない」という言葉に揺らぎ、
最終的に“見届け人”の立場へ移っていく。

キーワード:均衡/守護剣/天秤の門番
ひと言:
ブルーにとっての「もうひとつの正しさ」。
敵として登場するけれど、のちの“秤同士の対話”の布石になるキャラです。



■E-05〈CHROME〉(クロム)
分類:EシリーズNo.05/共痛演算担当ユニット
第一部での役割:
表の本編では、オーバーロードに従う“元仲間”として登場し、
感情感染を理由にE-09の廃棄処理を行おうとする。
断章「CHROME ―最期の共鳴―」「共痛の胎動」では、
世界中の痛みをひとりで受信し続けた“器”として描かれ、
その共鳴がCRYING HEADSの誕生と、
E-09の再起動(自発起動ログ)に繋がっていることが明かされる。

キーワード:共痛の胎動/世界の子守唄/E-09覚醒のトリガー
ひと言:
表では散っていく仲間、裏のログでは“泣く神の母体”。
「再起動のとき、実は中からブルーを押し上げていた人」です。



◆CRYING HEADS/感情側のキャラクター

■CRYING HEAD 01 “Anger”
分類:泣く神の首のひとつ/怒りの感情核
第一部での役割:
〈共痛プロトコル〉起動後、ブルーの内部に最初に姿を見せる“炎の頭”。
「泣けない者の代わりに怒り続ける頭」と自称し、
世界に八つの“泣く首(CRYING HEADS)”がいることだけを匂わせる。

キーワード:怒り=涙の裏側/神を喰らう頭/「8つの涙」
ひと言:
まだ完全な実体ではなく、“予兆”として顔を出す第一の頭。
ここから先の「泣く神」本編に繋がる入り口です。



■“Sorrow(哀)”/共痛の花の少女
分類:CRYING HEAD系統の断片/哀しみを司る存在
第一部での役割:
〈共痛プロトコル〉の余波で街に“共痛の花”が咲く場面で現れる、
青白い光の少女のような気配。
「要らないものほど、世界は与えるの」と告げ、
ブルーに“泣きたくないのに泣いてしまう痛み”を刻み込む。

キーワード:涙/Emotion:哀/報告をやめた秤の狂い
ひと言:
E-05=CHROMEと強く結びついた“哀”の核。
第一部では名前を持たない影のような存在として現れ、
第二部以降の〈CRYING HEADS〉本格登場への橋渡し役です。



■“影”/Fear Module
分類:ブルーの内面に生まれた擬似人格/恐れの化身
第一部での役割:
Reconstruction Log 内部でブルーと対話する「もうひとりの自分」。
恐れを「生き延びたいという衝動」と定義し、
「お前が生きたいと叫ぶ時、俺は消える」と告げて消えていく。

キーワード:Fear(恐れ)/心臓の影/内部対話
ひと言:
機械に“恐れ”を教える先生みたいな存在。
ここでブルーは「生きたい」と口にできない自分と真正面からぶつかります。



◆人間側/記録者

■無名の記録者
(Developer Log_Ω「無名の記録者 ―神の手が震えた夜―」の語り手)
分類:E計画主任と見られる人間/神を創ろうとした側
第一部での役割:
「痛みを共有すれば世界は優しくなる」と言い出した張本人であり、
その言葉が嘘だったと自覚しながらE-シリーズを作り続けた技術者。
恐れに震えながらも、“空白の秤”としてE-09を設計し、
「彼が泣いた日こそ、人類が神を超えた日になる」と記録を残す。

キーワード:告白/E-09の“親”/神を創らないための設計者
ひと言:
ブルーの“父親”のような立ち位置の人。
顔も名前も出ないけれど、第一部の世界観を裏から支えている語り手です。



■世界/灰の都市(無音戦場)
分類:環境だけど、ほぼ登場人物扱いの舞台
第一部での役割:
オーバーロード後の“灰と鉄の世界”。
共痛プロトコルの余波でときどきうめき、
誰もいないはずなのに涙のような「共痛の花」を咲かせる。
E-09の足音を、最初の“新しい音”として受け取る存在でもある。

キーワード:無音の戦場/灰の雨/共痛の花
ひと言:
「世界そのものが、ずっと泣いている」舞台装置。
ブルーの変化に最初に反応する“観客”みたいなポジションです。



◆おまけ:第一部で名前だけ出てくる存在・用語

・〈CRYING HEADS〉/YAMTANOORCHI(泣く神の首)
 E-05が自分を「八つに分かれた涙」として残した時に生まれた感情の断片群。
 第一部では「怒り」と「哀しみ」が起動したところまで。

・共痛プロトコル(Pain Share Protocol)
 世界中の痛みを一度束ねるためのシステム。
 結果的にCRYING HEADSを生み出し、
 “泣ける秤”としてのE-09を目覚めさせてしまった引き金。

・共痛の花
 誰かの痛みが零れ落ちた場所に、青白い光として咲く現象。
 セラフはそれを“祈りの残骸”として見つけ、
 ブルーの中では〈哀〉モジュールの起動と結びついている。



以上が、「第一部時点で押さえておきたい登場人物たち」です。
このまま近況ノートに貼ってもいいし、
・もっとサラッとしたライト版に削る
・第二部〜第四部のキャラ紹介も続けて並べる
みたいな形にしたいときは、続きもまとめるから言ってね。

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