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セラフの次は、無名の記録者の番

いつも『BLUE ENGINE -蒼き残響-』を読んでくださって、ありがとうございます。

前回は、少女セラフのイメージビジュアルと一緒に
「セラフ目線の第一部ダイジェスト(絵本語り)」のことを書きましたが、
今日はもうひとり――**「無名の記録者」**側のお話です。



今回は近況ノートに、
E計画の中心にいた“誰か”――
名前を明かさないまま、ログだけを残し続けている無名の記録者のイメージ画像を貼っておきます。

白髪混じりの研究者。
かつて“神の秤”を設計したはずなのに、
いまは画面の向こうから、ただBLUEたちを見守るしかない男。

作中でいえば「灰堂博士」に近い立ち位置ですが、
あくまで名前を伏せたままの “観測者の影” として描いています。



カクヨムのほうには、新しく

「⭐︎ダイジェスト / 無名の記録者語り 第一部 断片ログ 」

という形で、
無名の記録者目線の第一部ダイジェストをアップしました。

内容としては、
• 神をつくろうとして、結局「責任から逃げた」E計画の話
• E-09〈BLUE〉を“感情を欠いた空白の秤”として設計してしまった後悔
• 世界の痛みを抱えたE-05〈CHROME〉の顔を、今も忘れられないという懺悔
• 無音の戦場で、BLUEが「俺は――痛みと共に、生きるを選ぶ」と立ち上がるのを
ただ見届けるしかなかった観測者の視点

……みたいなものを、
時系列というより感情の告白ログとしてまとめています。

口調も、いつもの「です・ます」ではなく、
開発者がひとりで端末に打ち込んでいるような地の文寄りのトーンです。



セラフ版のダイジェストが
「ブルーの涙を、そばで見ていた少女の絵本語り」だとしたら、

無名の記録者版は

「神をつくろうとして失敗した大人が、その失敗ごと見届けるためのログ」

みたいな位置づけになっています。
• セラフ=“祈りの器”の目線
• 無名の記録者=“後悔と観測”の目線

として、
同じ第一部『共痛の秤』を、
まったく違う高さから見下ろしてくれる読み物になればいいな、と。



これからBLUE ENGINEを読み始める方は、
まずは 小説家になろう版・第一部『共痛の秤』 から入ってもらえれば嬉しいです。

すでに読んでくださっている方は、
• セラフの絵+セラフ目線の絵本ダイジェスト
• 無名の記録者のイメージ+告白ログダイジェスト

この2つを“おさらいと裏側解説”代わりに眺めてもらえると、
第二部『青き遺言』以降や、CRYING HEADSパートへの橋渡しとして
少しだけ世界が立体的に見えるはずです。

BLUEとセラフとCHROME、
そして“泣く神の首”たちの物語を、
これからもゆっくり積み上げていきますので、
引き続きお付き合いいただけたら嬉しいです。

CROSSOH

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