いつもお読みいただきありがとうございます。
第1巻の第09話と第11話について、本文を一部修正しました。
大きく展開が変わる修正ではありません。
物語の流れや出来事そのものはそのままです。
今回の修正は、主に以下の二点です。
第09話では、鷹野照臣に関する過去の事情と、それを美佐子に共有できない理由が、少し伝わりやすくなるように調整しました。
ここは、単に「母に言わない」という話ではなく、善意で心配したつもりでも、相手の古傷を踏んでしまう可能性があること。
そして、悪意がないことと、情報を安全に扱えることは別であること。
その辺りを少し補強しています。
第11話では、見合い後に美佐子が家族から責められる場面を一部調整しました。
美佐子は、自分が失礼な発言をした事自体は理解しています。
けれど、その発言が何故家族や会社の信用、情報管理の問題にまで繋がるのかまでは、直ぐには理解できていません。
また、美佐子の中にある「紗季にはもっと分かりやすく立派な相手が良いのではないか」という親心と、それに混じっている学歴や肩書きへの安心感、そして相手を最初に減点してしまう物差しについても、少し分かり易くなるようにしました。
今回の修正は、美佐子を単純な悪人として描く為のものではありません。
むしろ逆で、悪意がなく、家族を大切に思っている。
また、礼儀を知らない人間でもない。
それでも、場や情報の影響範囲を見誤ると、家族や会社を傷つけてしまう。
その構造を少し補強する為の修正です。
既に読んで下さった方が、必ず読み返さなければならないような大幅改稿ではありません。
ただ、第09話と第11話を読み返して戴くと、篠原家が何故情報を絞っているのか、そして美佐子の発言が何故家族に重く受け止められたのかが、少し分かり易くなっているかも知れません。
今後とも宜しくお願い致します。