第4話を公開しました。
読んで下さっている皆様、ありがとうございます。
御陰様でPVも少しずつ伸び、122まで届きました。
まだ公開して間もない作品ですが、☆や応援、フォローもいただけて、とても励みになっています。
第4話は、真犯人側の視点を引き続き描く回です。
今回の話で書きたかったのは、「悪意を持って誰かを狙った訳ではない情報流用」の怖さです。
真犯人は、主人公を強く意識して成りすました訳ではありません。
寧ろ、学会や研究者の情報に触れる中で、たまたま条件に合った断片を見つけ、それを少しずつ自分の虚像に組み込んでいきます。
職場の情報をそのままコピーしたり、スクリーンショットを撮ったり、名前や住所を直接持ち出した訳でもない。
けれど、見聞きした言葉や属性をスマートフォンに手打ちし、公開情報と組み合わせ、
――これは直接の漏洩ではない
――完全に同じ名前ではない
――少し整えただけだ
と自分に言い聞かせていく。
その小さな自己正当化が、後に主人公の人生を壊す方向へ繋がっていきます。
本作では、不倫冤罪そのものだけではなく、断片情報が検索され、組み合わされ、本人不在のまま「それらしい人物像」が作られてしまう怖さを書いていきます。
第4話は静かな回ですが、事件がどのように主人公へ向かっていくのか、その重要な一歩になる話です。
引き続き読んで戴けると嬉しいです。