「郷土資料」を含む小説

すべての始まりは、公的な記録から消されたとある村を記録した、一冊の古びた郷土資料でした。 その資料に導かれるように訪れた旧村域内にある神社の近くで、偶然お会いした女性が行方不明に…

笠井花（初登場は2024年の7月下旬で、誕生日は「ジェ曰くりすなーのあったかくて常識的な人格なのでりねこ（2月22日）と同じ」2027年に88歳で生涯を終える。ジェ曰くに「竜が花…

　冬崎荒也は友人であり、民俗学者の辻原千鳥の足役兼助手として雇われている身だった。ある十二月下旬のこと、彼は千鳥の実地調査を手伝うために赤口村へとやってきた。千鳥の調査目的は赤口…

本書『現代狸風説考──人と異界のあいだに棲むもの』は、著者・小境震え氏がライフワークのひとつとして十数年にわたり重ねてきた取材記録をもとに編まれたものである。 小境氏は学生…

平凡な日常を送っていた大学生の「僕」の左手首に、覚えのない奇妙な痣が浮かび上がる。最初は気のせいだと思っていたその痣は、やがて親友の不可解な死を呼び込み、僕を恐怖の淵へと突き落と…

郷土資料館で勤務する朱音の元に、大学生のやけに綺麗な顔をした青年がやってくる。彼は資料館に展示されている、鬼を斬ったといういわく付きの刀について調べているようで――。その日の夜、…

神奈川県の夜墨と呼ばれる地域では、過去に多数の行方不明者が出ていた。 依頼を受けて、行方不明となった女子大生を探す横浜の探偵の白木庸一。夜墨に浸透する山岳信仰に興味を抱いた、民俗…

14年前、本名名義の企画出版でエッセイを出版したときは、地元の出版社だったため、郷土資料として地元の図書館が軒並み買ってくれていた。 しかし今回は、地元ではなく東京の出版社からの…

Web小説で本格時代小説を……。 新選組が結成されるはるか前、永倉、土方、斎藤は、すでに出会っていた。幕末を駆け抜けた男たちの青春が交差する。 永倉新八の前半生の詳細は、ほとん…