これはまさに民俗学的な価値のある論文
『狸』考であり、綿密な調査と分析により
土地で語られる『狸』に纏わる民話や
言伝え、更には日本全国の『狸』分布から
考察される趨勢や派生、はた又
地方から都会への『狸』の変遷、そして
言い伝えや噂の進化系としての
ITテクノロジーに於ける
『狸』の凱旋…。
微に入り細を穿つ調査と分析、更に
『狸』とは何かを考え問いかけるこの
【現代狸風説考】とは。
物凄く興味深い著書ではあるが。
まさかの創作なのかも。
そこがまさに『狸』
創作であれ論文であれ、日本に昔からある
お化けや妖怪の話や現代の都市伝説まで
鮮やかに網羅する。
肩肘張らずに楽しみに読める。
まさに『狸』の成せる技だろう。