「盛岡」を含む小説

これは『超常世界日本・官僚たちの記録』の番外編です。なお、『超常世界日本・官僚たちの記録』は読まなくても、内容はわかるように書いてますのでご安心を。 第三次世界大戦後、地球上で…

日本のプロサッカーリーグ最下部(N3)に所属する「FC盛岡」を死ぬまで応援する男の物語。FC盛岡は、創設15年目にして、今季からプロサッカーリーグに参入する。地元やスポンサーから…

岩手県盛岡市にある〈喫茶コロンブス〉にはギターを持ったライダーがいるという噂がある。平成元年、寒い冬。岡本伸之(おかもと・ゆきのぶ)は薄縹色の改造オートバイに跨り〈コロンブス〉に…

慶長三年（一五九八年）、盛岡城の築城が始まった。 だが完成までには二十二年もの歳月を要し、その遅れの理由を人々は「鬼の祟り」と囁き合う。 盛岡の古名は「不来方」──鬼が二度と来…

岩手県盛岡市の街中に、深夜佇む一人の老婆。占い師然としたその姿とは別に、粗末なテーブルに置かれた小さな行灯に書かれた文字は『予言』だった。人々にとって『予言』とは、どういうものな…

14歳の夏、私は“風”になりたかった。 誰にも縛られず、自由に走れたらって——そう思ってた。 岩手は盛岡郊外の山あいにある牧場「シェアトファーム」で暮らす少女、彩佳。母と衝突し…

サカナクションのライブに向かって、突然決まった岩手行き。 ラーメン屋で前歯が欠け、静かな駅で体温が下がり、音のない空気で心が整っていく。 これは「観光地」の話ではない。五感と記憶…

仕事一筋で生きてきた私は、定年を前に新幹線で息子夫婦を訪ねることにした。盛岡から四国四万十への旅。慣れない旅にそわそわしながら席に着くと、何故か隣に座る若い女性が突然泣き出す。若…

天明年間、大飢饉の危機が迫る盛岡藩。盛岡藩士・大矢安右衛門は不義密通を犯した妻を成敗するが……。武家社会に生きる武士たちの悲劇。

全160話（エピローグ含む）、完結済み。 7年前の深い罪の重さに押し潰されそうになりながらも辛うじて抜け殻のように生きている裕樹（ひろき）は、岩手県盛岡市の北にある引退競走馬の牧…

2014年ソチ五輪最中の日本。大雪に包まれた盛岡で、崎山留佳は一人の選手について想いを馳せる。 フィギュアスケート、男子シングル代表・神原出雲。 病弱な少年は、見出され、守られ、…

私、京城香龍がこれまで書き溜めてきたバニーガールモノの創作小説の世界観と舞台を統合しました。 「日本で唯一の公立によるバニーガール専門学科のある女子校」をコンセプトに、作者の生…

今回のお話は、ミステリーでありながら、オカルト色もあり、少し異色なお話になっています。大学を一緒に卒業した仲間が盛岡の奥の田舎に帰ったその２年後、遊びに行ったのだが、その村が過疎…

　『月刊弘前』は、１９７９年８月１日の創刊だと聞くから、もう４５年になったはずである。地方の月刊誌としては、全国的に見ても長寿番付の上位であろう。 　ホームページから『弘前』創刊…

チャグチャグ馬コは盛岡県に伸びる南部、岩手県滝沢市から盛岡市に渡るパレードです。ただなぜ間違えて覚えてしまう事に問題あって。

「新幹線を見たら、通りすぎる前に願い事を三回、心で唱えると願いが叶うらしいよ」 　そんなことを高校一年生の時、隣に座った女子生徒が言っていたことを思い出す。 *この作品はフ…

「人生は一度きりだから…」と、ターニングポイントのたび、あとさき考えずに選択してきた70年。 　いわゆる〈白い巨塔〉を離れた頃、国際医療協力に取り組んだ頃、両親の介護で高齢者医療…

２０２０年５月に『盛岡タイムス』へ掲載！ 孫子の「彼を知り己を知れば、百戦して殆（あやう）からず」は、主観的で一面的な判断を戒める言葉である。 　戦の相手が（中国武漢発とされる…

　あらすじ 　　詩人、童話作家・宮沢賢治は明治二十九年八月二十七日に長男として生まれた。 　学生時代から詩を書き、岩手県盛岡農林学校の頃は山登りばかりしていたという。しかし、父…

我々の世界に限りなく近いが、ファンタジーの異種族が存在し、魔法が力なく存在する世界。 2015年末にアメリカは崩壊し、中国の侵攻により台湾、南北朝鮮は滅び、日本はそれらの亡命政権…