「和風ストーリー」を含む小説

遠い昔、突如として現れたあやかし。 そんなあやかしを人知れず封印し、滅することを生業としているのが、結界師であった——。 17歳の東雲一葉（しののめ　かずは）は、何の能力もない…

雪宮志乃が嫁いだのは、貿易を生業にしているという瀧川慶一郎という男だった。 女中なし、結納・祝言なし、盲目の祖母の世話あり。 そんな条件がある婚姻。 だが、妾腹の子である志乃…

KADOKAWAでコミカライズ予定。 孤児となった六花【りっか】は叔母の家に引き取られ、貴族の令嬢というのに使用人同然に扱われていた。 治癒の力を持っていた六花に、白狐憑きの次…

涼花は名家の娘でありながら、継母と義妹に女中として働かされていた。ある日、醜い初老の男との見合いをすることになる。しかし、そこから涼花を救い出したのは兄の先輩である蓮であった。蓮…

灰かぶりとして蔑まれ、都の外れで奉公して暮らす少女・花。 亡き母が残したかんざしだけが、彼女が誇れる唯一のものだった。 ある日、奉公先の思惑と身分証の取り違えによって、 花は貴…

千年以上も昔、天界の神々は地上に堕ちた。地上の瘴気は、神々たちの身体を蝕んだ。瘴気から逃れるため、神々は人間の眼の中に宿り、人間と共存をするという形で生き延びた。だが、人間との共…

これは本編『色彩に舞う、白き瞳の花嫁　—火に灯る心—』の一部抜粋です。ろうでい様の朗読用に用意しました。 文字数の関係により、序章は省略しております。

・風見　伊吹(かざみ　いぶき) 　己の剣技に絶対的自信がある剣客。本家である千東家当主の命によって御前試合に参加。見事勝利して次期城主候補の護衛役となる。 ・御門　夕弦(みかど…

緋夏は不吉の象徴である赤い目をした少女。『忌み子』と呼ばれ、家族からも虐げられてきた。 緋夏を邪魔に思った家族は、白竜の生贄にして消そうと画策。 家族の思惑を知りながらも、前途を…

最強のあやかし祓いとして名を馳せる西門椛は、 わけあって力を隠したいがために 記憶喪失を装い無能のフリをすることに。 しかし、その秘密をある男に知られてしまい――。 「お…

これは、霊力もない“名無し”の茶屋娘だった私が、帝都を統べる冷徹な龍神様の 唯一無二の最愛の妻になるまでの物語。 （――ようやく見つけた。もう二度と、この手は離さぬ） 育ての…

干ばつに苦しむ山里の村で、義母と義妹・真由に虐げられ、召使い同然の暮らしを送る澪。彼女は生まれながらの水を生む力を秘め、人の役に立つ日を夢見てきた。その清らかな心に水神が魅せらた…

あやかしの世界に迷い込んでしまった遠野文香。 白狐の女の子たちに絡まれて困っているところを、天狗の宿屋の主人である天（あまつ）が助けてくれた。 文香は助けてもらった恩返しとして、…

　月のものが来るようになってから、琥珀は不思議な夢を見る。誰かに探されている夢。きっと大切な人だったことは分かるのに、目が覚めると朧気で何も思い出せない。婚約者である志貴の言いな…

茶那は幼き頃にかの神と約束を交わしていた。しかしながら婚約話を妹に奪われた挙げ句直前で妹は嫁入りを拒否。やむなく妹の身代わりで花嫁として嫁ぐことになった茶那。しかし花嫁とは同時に…

若旦那が雨宿りのために立ち寄った一膳飯屋には、なぜか声を発しない老人が客としていた…… ----- 柴田恭太朗様主催の三題噺への参加作品です。「雨」「口」「理由」

十九歳の香森琉生は、わがままな妹に婚約者も宝物も、すべて奪われてきた。 ある日、妖魔に襲われかけたところを鬼神の力を宿す男、御影燈夜に救われる。 事情を知った燈夜は琉生にある提案…

【全31話（幕間3話あり）・完結まで毎日20：08更新】 葦原コノハ（旧姓：高天原コノハ）は、二言目には「ごめんなさい」が口癖の卑屈令嬢。 妹の悪意で顔に火傷を負い、家族からも「…

落ちこぼれ狐の水園小夜に舞い込んだ縁談の知らせ。 相手は何故か天狐の一族の当主、七条時雨だった。 破談覚悟で会いに行く小夜を待っていたのは──。 ｢君となら良い夫婦になれると思う…