「#古道具」を含む小説

フリーライターの私が、ある古道具屋の閉店セールで手に入れた七冊の大学ノート。 表紙にはマジックで『緑ヶ丘団地・夜間見守り隊 日誌』と記されていた。 昭和後期から平成初期にかけて書…

「この世の果て」と言われている巨大都市カグラで古道具屋を営むユカリさん。 おっとりほんわかしていて酒と美少女に弱い微妙に中身がオッサン疑惑のある彼女は実は昔とある国のとんでもなく…

カイメという街に、古道具屋ツクモはひっそりと存在している。噂では、小道具や骨董、針に剣まで、何でも引き取ってもらえるという。そう、何でも。 衛兵ビクトルはその噂を頼りに、とある小…

打ち捨てられた古道具が変じたもの、それが付喪神。 人世の翳に蠢く彼らを取り締まるのが、九十九物怪取締局（つくもぶっかいとりしまりきょく）。 生活の中で生み出されてしまった物怪た…

世界を憎みたい時、僕は全財産をポケットに入れて外に出る。 京都で青春を送り損ねた。 閉じた田舎から出てきて、あの美しいフィクションのような青春を夢見て 京都の大学に進学した青年…

前世で過労死した久世織人が目を覚ますとそこは異世界の王都、しかも古道具屋の跡取り息子として転生していた。アクセル・リオットとして成長した彼は荷物持ちとして冒険者パーティーに同行、…

戦後の昭和30年代前半。 上総のとある里山で、倉橋あかりは狐の少年 九摩留とともに田の神山の神である加加姫のお世話をしながら穏やかな日々を過ごしていた。 茅葺屋根の素朴な屋敷での…

※本作は第一部完結済みです。 彼・柳谷清司は、生まれつき人には見えないものを見たり、聞いたり触れたりできる体質だった。 いつしか彼は、そういったものとの関わりを極力避け、影響を…

古道具屋で手に入れた小瓶には、セクシー魔人が封じ込められていた。彼女は人間になりたいというが、その方法は？

古びた鏡台に映るのは、ただの自分ではない。 肯定と否定を反転させ、魂を食らう声が囁く。 窓、森、瞳──反射するものすべてが呪いの媒体となる。 「素晴らしい記憶の破片」として紡がれ…

亡くなった母の部屋の片隅で、ウメは見覚えのない手鏡を見つける。 長いあいだ締め切られていたはずの引き出しから現れたそれは、ただの古道具に見えた。 けれど覗き込んだ瞬間、ウメは小さ…

　古道具屋を舞台に、付喪神に探偵役を押しつけられた主人公が、次々と奇妙な出来事に巻き込まれていく。 　賑やかな掛け合いとともに描かれるのは、物と人とが紡いできた時間の記憶。 　笑…

我がアクアプラネットセキュリティ社の齎した革新的セキュリティサービスは、世界からすべての不慮の事故を無くした すべての車両は、刃物は、鈍器は、正しい用途にのみ使用され、万が一にも…

　カルマの仕事は付与魔術師。剣や槍などの武器に魔術を付与して、攻撃力を上乗せする。 　しかし、武器が付与魔術を受け入れる回数には限界があった。上限回数を超えると、その武器は破壊…

代々続く名門・水鏡（みかがみ）神社の分家に生まれ、「神童」ともてはやされた浅葉奏（あさば かなで）。 幼い頃から神様の声を聞くことができた彼は、しかし十八歳の誕生日を境に、その不…

サナの宝物は、古道具屋で見つけた一つの南京錠。 錆びて判別しづらいけれど、天使の羽が刻印されていた。 手のひらに乗る小さな錠前は宝箱の『中』へ仕舞われている。 いつか、天使を捕ま…

天保元年、大坂の米問屋街に現れた十二歳の少年・格之助は、前世で培った兵法と剣理を胸に秘めながら飢えに喘いでいた。 折しも「民を救う陽明学者」として評判の大塩平八郎と邂逅し、彼の養…

大戦景気で華やぐ大正五年の東京府、南鞘町にある古道具屋『籠目堂』では跡取り娘の大鳥志麻子が買い付けに出かけた父の留守番で店を守っていた。一年前から大鳥家に居候していた鴻介が「婿」…

その万年筆には、ほんの少しだけ、不思議な力があった。 桜並木の町に暮らす少女・四條みずきは、ある日ふと立ち寄った古道具屋で、青く光る美しい万年筆と出会う。 それは、心を込めて文…

静かな町の古道具屋で暮らす少年・レンは、学校でも家庭でも孤独を感じながら日々を過ごしていた。そんなある日、倉庫の奥で不思議な人形と出会う。その存在は、レンの心に少しずつ変化をもた…