「「わたし」」を含む小説

※秘密コン集計用：☆0、♡0スタート 　　とある星のとある少女、リリは『大人の人』が苦手でした。 　『大人の人』の体は硬くて、固くて、堅く、そして暗かったからです。 　どう見…

”恋はか弱いものと君はいうのか？　恋は、荒々しく、 　無常で、残忍で、棘のように人の心を刺すものなんだ。” ——『ロミオとジューリエット』　ウィリアム・シェイクスピア　平井正穂訳…

　魔女として生まれたわたしの魔法は、“自分の視界を共有できる”だけ。 　射程が短いため、偵察などの用途には適さず……。 　しかも、視界を共有された相手は自分自身を他者の視点から見…

　かつて王の寵愛を一身に受け、後宮に君臨していた妃・瑛麗。 　しかし、その輝きは、彗星のごとく現れた若く妖艶な姫・月華によって、脆くも翳りを見せ始める。 　嫉妬、策略、そして裏切…

「最初、れんさんと話すようになったとき……俺、なんか……嬉しかった」 「うん」 「でもそれは……たぶん、俺も、ずっといじめられてたから。れんさんのことを、勝手に“仲間”だって…

太古の時代、人はムシと共存していた。とある約定によりムシが世界から消え去り、人は安堵の顔を浮かべた。そこに暖かさはもはやなかった。 約5000年後。蛍の国に住む青年センリと親友の…

メガネの地味子な中原茅はこの物語の主人公。だがしかし、彼女は地味ななりをしているけどそれは仮の姿。本当は今をときめく大人気モデルのKayaだった。そんな彼女は姿を隠しながら一般の…

大きな出来事じゃない。けれど思い出すたびに、そっと胸が揺れる—— 雨の日の書店で、ふと目が合ったあの瞬間。 何気ない一言に、心が跳ねたあの時。 曇りガラスの向こうで見つけた、白…

　無名形零(むなかたれい)は、他人に無関心であることを美学と信じる高校2年生。ある事故を経験して以来、彼は極度に他人へ干渉することをしなくなった。しかし、事故に遭いそうになった女…

“恋をすると人形になってしまう病”──SDS。 その病にかかった少女・セラは、ある日ひとりの少女に拾われる。 彼女だけは、自分を見てくれた。信じてくれた。 でもある日、少女は気づ…

この世界には、二柱の夫婦神がいた。 破壊と創造を司る女神ラナスオルと、元人間の神である銀灰の守護者シード。 かつて互いに永遠を誓い合った二人の絆は「ラナスオルに酷似した擬態魔」の…

学校で人気者な彼女。 周りには沢山の人がいて、私とは正反対。 地味で陰気漂う転校生という立場。誰からも興味を持たれず、ただ粛々と残りの高校生生活を終えるばかりと思っていたのに・・…

「それでどこに行ってきたの？」 ベッドに飛び込んだわたしを抱きしめて広田さんが聞く。五十年前のギターのコンサートの夜から。次はアルゼンチン？　いいえ、２５年前に広田さんと行った八…

須藤彩香作品の登場人物、‹みき›による作品の書き手の須藤彩香へのインタビュー。書き手本人が作品の舞台裏を語ります。そしてスペシャルゲストは同じく登場人物の‹結香›。ファン必読の作…

「あたし、彼氏が出来た」 幼馴染のその一言から全てが変わっていってしまった。 高校一年の陰気な少女、本多言乃葉（ほんだことのは）は幼馴染の陽気な少女、葉山文（はやまあや）に想…

「カクヨム短歌賞1首部門」応募作品です。

カクヨム短歌賞応募作

その昔。 わたしは聖女を陥れた悪女として裁かれた。 冤罪でも何でもなく、確かに聖女を陥れた悪女だった。しかもそれを悪いとは思っていない罪深い女だった。その時代の王太子や高位貴…

カクヨム短歌賞10首連作部門 応募作品