「鳥 短編」を含む小説

その透明な鳥は、窓から入ってきた。こころをもてあました、眠れない少年の部屋に。

「貴女のことを、ずっと探していました」 　真昼の青空に花火が上がる。 　この感情を、言葉にするならなにだろう。 　お礼を言いたかった。 　この羽根について知りたかった。 　それ…

灯台を寝ぐらとする鳥は海辺で人間の姿を目撃する。 人間は自らの命を断つ目的で灯台へとやってくる。 鳥と人間の一夜の物語。

　四季の花々が同時に咲き乱れる不思議な『花の森』で、花の妖精たちが森の主に聞く、この森に繁る事のない大樹の物語。 　真っ白な葉を茂らせる大樹は、風も無いのにザワザワと揺らめく。 …

ある日の朝、自室のカーテンを開けると空に帳が降ろされていた。突如訪れた原因不明の堕天により、変化のない漆黒の空の下で生きることになったものの、そんな日々に慣れてきた私はいつも通り…

伯爵令嬢セシル・バーリントンは、ある日、義妹アナからセシルの婚約者と愛し合っていると告白された。彼女のお腹の中には、新しい命が宿っていた。 家族会議を開くも、衝撃を受けているセ…

父親の会社を継ぐとこになった久世圭介は他社修行の後、久世林業に入社した。 同僚の定岡と共にいつもの様に社有林へ向かうと、そこで赫く燃えるような鳥を見たのだった。 赫い鳥がヒュウと…

幼い頃、実父の実家の裏山で、『御鳥さま』と呼ばれる異国の妖に出会った瑞葉。 それに見初められた時から、瑞葉の環境は歪みを帯びていく。 未来と過去、瑞葉が選んだのは果たして――。

現実を拡張することにより、存在する鳥。その鳥は主人公に何を及ぼすのか。

羽根を持つ聖女は刷り込まれていた。

人間の暮らすカミハシ村とエルフの国を分かつ「忘れの谷」。１０歳の少年、シュール・エンディは『「忘れの谷」に現れた虹鳥を捕まえれば褒美を出す』という国王の命令を見て、一足先に「忘れ…

イワン共和国の１等書記官が殺された。目立った外傷はない。遺体には鳥の羽が刺さっている・・・・。 女性刑事の日比野美沙シリーズ。

ある王国には鳥と言う物がいなかった。それで王様は勇者に異世界に羽を取ってくることを命令する。

アイドル志望の私なのだが、オーディションには落ちまくり、動画を配信してみても再生数は全然増えてくれない。とうとう何もしていないくせに可愛いとか言われてちやほやされる鳥、シマエナガ…

　瀬戸内海に面した舞高市に住む中学２年生の清水ハルカは、空から落ちてきた不思議な羽を拾った事でぬいぐるみの鳥のような謎生物を発見する。彼は自らを『トリ』と称し、この世界に眠る１０…

人間の目玉に羽根が生えていたんです……

　１０羽の鳥を使って、一つの唐揚げを作る。「どうやって」が問題であって、「なぜ、そんなことに拘る羽目になったのか」は、この際問題ではない。 　世間はそれを『本末転倒』と言う。

「お題で執筆‼︎ 短編創作フェス」の参加作品です。カクヨムコン10短編部門、最後のお題は「10」「羽」「命令」の３つ！ 参加条件はひとつだけで良いとのことですが、三題噺風にしてみ…

街はずれで、「春翠堂」という小さなパン屋を営む女性、塔子。 一人の少年と出会った事で動き出す、苦く儚い物語。 彼女の優しさが招く、結末とは……。

この物語は、『アラジンと魔法のランプ』をモチーフにした番外編です。良ければ読んでみてください。