「読まない 短編」を含む小説

彼女は毎晩、静かな部屋で本を読む。 そのそばには、名もなき蝋燭が灯っている。 見えない存在として、彼女を照らし続ける蝋燭の独白。 読まれる物語と、燃え尽きる光。 これは、誰…

目立たない高校生・鈴木は、誰からも期待されず、誰にも頼られず、ただ静かに毎日を積み重ねていた。 そんな彼の背表紙に、最初の色を落としたのは、図書室で出会った一人の少女・渡辺沙綾。…

【あらすじ】 ・禍福は糾える縄の如し 「俺、一秦さんのことが好きです」 葦原一秦は、愛用している喫茶店で働いている杵築辰に告白された。仲も良好であり、何度もデートを重ねた末のこと…

　大人になりきれないどこかの男性が、大人になりたいと思う物語。「社会の大人」の終わりに、それでも子どものままだったから。 　生まれた街の隣の、小さな山で、大人になりたいと彼はこぼ…

——こんなお話があるんだ。 そう言って始まる、小さなお話。 月見の合間に語る、誰かのお話。 昔話か噂話か。それとも御伽噺か。 紅色に月が咲き誇るまでのつまみとして、君に語ろ…

本たちは今日も、静かに語りかけてくる。 生きた証、紡がれた言葉、まだ書きかけの想いまでもが、一冊の本として記録されている。 ここは、“星の図書館”。 人生という名の物語が、ひと…

共感、成長、救済、全てゼロ。 とある中学2年生、日寝暮輝人（ひねくれてるひと）。 ひねくれたまま、生きて、潰されて、終わる。 不快な言葉、陰鬱な思考、理不尽な日常。 これは何…

1話短編「牧野先生なんて大っ嫌い！」のまさかの続きを書いてみました。 読まなくても内容がわかるようになっていますが、 事前に「牧野先生なんて～…」を読んで頂けると嬉しいです。 …

　もともと作家になりたての頃、文体を模索するため書いた習作ですので、本当は公表できるような代物じゃありません。でも昔、コンプティークBBSで試しにアップロードしてみたところ、ごく…

忘れられた屋敷、苔むした墓、誰にも読まれない手紙。 けれど、それでも「ここに居た」ことを誰かが覚えているなら── 名もなき者たちが綴る、静かな死者との文通。 短編連作『拝啓、墓…

　強い霊感と少しの除霊技術を持つ高校二年の神田雅弘は、入学初日から生気のない顔をしている一年、上野恭介と知り合う。 　上野は毎晩自分の家に向かって少しずつ近づいて来る謎の怪異に悩…

本が好きだ。書くのも好きだ。でも読まれるのは、ワイバーンに乗った母さんの話ばかり――。 テンプレばかりが評価されるウェブ小説界で、自分の書きたい物語とのギャップに苦しむ〝僕〟。…

あらすじ 地球を救うのは、会社勤めの宇宙人！？ そんな宇宙人と事件を舞い込む女刑事がタッグを組み地球を救うそんなお話。 不定期更新の作品ですので、読まないなんて事しないでね…

誰も望まない異世界転生のタイプ…… レイティングについて 残酷や暴力、性などの「描写」はないけれども、残酷と暴力と性の「表現」は偶々確かにあるから15歳未満の方は読まないほう…

読んで下さりありがとうございます。 ファンタジー書きたいのに、また、くだらないものを書いてしまいました。 これがほぼ私と言う生き物になります。 お時間があって超暇な方は私の小説も…

異世界書物、それはテトラの居る世界とは異なる世界の物語が記されている本である。そこには、多くの奇跡や不幸、奮闘に愛、読む人の心を打つ魅力が沢山詰め込まれている。主人公テトラ・ハイ…

大学に入ってなんとなく文芸部に入ってしまった麻井。 本を読んでない奴と思われるのが嫌なので必死に読んでいるある日。 なんだかとんでもない読書家らしい同級生と出会います。

「本は、読むためにある」――誰もが知っているはずのことを、私たちはいつの間にか忘れている。 本を買っただけで安心して、読んだ気になっていないだろうか？ この物語は、“読むこと”が…

サーカスの空中ブランコ乗りの男と、その男に憧れた少年の話です。自主企画「師弟ブロマンスまたはBLを読ませてください」によせて書きました。ぎりぎり投稿ですみません！

毎朝、目覚めるたびに記憶が白紙になる世界。 唯一の手がかりは、昨日の自分が書き残した手書きのメモ──だが、そのメモが、誰かに改ざんされているとしたら？ 名前も職業も人間関係も…