「口に」を含む小説

ファミレスを舞台にした軽妙なやりとりのショートショート。 対面に座った君から体が傾いていることを指摘されて揶揄われて……。 フレーム問題を風味付けにしたちょっぴり甘くてほんのり酸…

地方マラソン当日。普通の蕎麦屋の店主・須田は、レース中に参加者全員へそばを振る舞うという前代未聞の挑戦に出る。紙コップ一口「そばショット」、塩分濃いめの温つゆ、輪っか状のひと口麺…

東京の地下鉄で、乗客が忽然と消える。 目撃者は「異常な気配」を見たと証言する。依頼を受けた黒崎探偵事務所の二人が辿り着いたのは――『人を記憶ごと呑み込む異界の駅』。囁きに抗えなけ…

ネット掲示板に現れた謎の一文―― 『わたしぱっくん子ちゃん。いまあなたのうしろにいるの、にやり』。 遊び半分で唱えた者は笑い飛ばした。 だがある青年の背後には、本当に“彼女”が…

日本各地で連続する原因不明の不審死は、既にマスメディアやネットの知るところとなっていた。警察は、辛辣な評価を甘んじて受け入れるしかなかった。 不審死の原因「百鬼夜行」、その中心に…

ふと気が付くと教室の外の風景が変わっていた。 牧歌的な平原が延々と続き、スライムやゴブリン、はたまたドラゴンといったお決まりのモンスター達が闊歩している。 おおっ！？ これはもし…

　あの日のことを、私は今でも鮮明に覚えている。春休みの大学街はひっそりして、まるで時間が止まったようだった。明大の古い講堂でピアノを弾くのは、私のひそかな習慣だった。借りものの舞…

〈あらすじ〉 秋鮭高校のテストで赤点を取りに取ってヤケになっていた井蔵イルカが、丼モノ屋で“いくら丼”を食べて煌めき感じちゃって、動画配信や音楽を通じ、“いくら丼の煌めき”をみん…

　時は十六世紀――東アジア。後世に忘れ去られた、歴史の隅々に存在したもう一つの“大航海時代”が、今、幕を開ける。 　平戸出身の少年“阿月《あゆえ》”は、母に連れられ明国を訪れるが…

「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」 大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。 彼の心変わりと社内での…

ゲームオタクで家で引きこもり生活をおくっていたカズマだったが、たまたま外で買い物を終え、車にはねられそうな女性の身代わりになり、この現実世界での生涯を終えてしまう。 次に目が覚め…

WEB小説はテンプレ以外はまともに読まれない。そういった話を様々な方が口にしますが、そもそもテンプレ小説って何なの？ 自分が書いてるものがテンプレかどうかなんてどうやって判断すれ…

世はアイドル戦国時代。ある事件をきっかけに口パクへの世間の風当たりが激化し、アイドルたちは窮地に立たされた。孤高のソロアイドル、夏山ミナミが、口パクに頼らずに歌とダンスを両立させ…

【食堂】食事をする部屋。転じて、いろいろの料理を提供する店。 【食道】咽頭から胃に至る間の管状の消化器官。口に入れた食べ物を胃に送る通路… 否！ 食道とは己が美味しい物を知り、…

　インクルーシブタウンに住む薬物中毒者の概念体【ダーザイン】は、様々な街や階層を飛び回って遊んでいる。金切り声を上げるキャンディ、ロボットのボーイフレンド、トイレへの告白など、不…

成人するまで屋根裏部屋に幽閉されていた男。彼の口から語られる恐るべき因習とは？ 「1分で読める創作小説2025」応募作品

投函口の奥に、遅れた私がいた。 4:44、世界から私が一つ分、消える。

「世界より、おまえが先や。 たとえ“神”を敵に回しても、おまえを護る」 千年の孤独に選ばれた“器”と、 その魂を喰らう“狼”の番契り。 宗像志貴は、黄泉使いの名門に生まれた…

失恋からひと月、孤独な夜を過ごしていた「私」は、ある日ふと気づく。冷蔵庫の奥が、どこか別の世界へ繋がっているのだ。最初はただの暗闇にしか見えなかったが、やがてそこからは毎晩のよう…