「切れ」を含む小説

蔵書狂にして蔵書卿、カナエ・シュレィデンの禁書庫は燃やされた。 ブチ切れたカナエは黒幕を(社会的に)炎上させるまで止まらない。 これは、禁書から得た膨大な量の禁術を使いこなす“…

「その、俺を信じ切れなかった彼女と別れたんだ」 「信じて貰えないのは辛いですね……」 けれど俺は思いもしなかった。この背の高い後輩がのちに俺の心を癒してくれ、そしてまた彼女に裏…

4/10時点で1勝12敗1分けのチームの監督が休養したことに端を発する物語。 フィクションで終わるのか、それとも、これに近い話になっていくかはわかりません。なお、リアルの試合をみ…

自分を何と呼ぶかなんて、たいした問題じゃない―― そう言い切れたら楽なのに。 同期の前では「俺」、実家では「僕」、メールでは「私」、会議では「自分」。 場面に応じて一人称を使い…

医療は崩壊した。 原因はたった一つ。 どんな怪我も治す、万能薬《エリクサー》の量産が可能となったからだ。 骨が折れようと、腕が千切れようと問題なし。病気も内蔵を切り取って…

黒い部屋に集められた人間のひとり、フート。 この部屋ではその人に合ったスキルがプレゼントされるという。 フートに送られたのは『ソウルパーチャス』という謎スキル。 だが、このスキ…

伊勢新九郎長氏、長らく北条早雲と信じられて、大器晩成で下克上の走りと言われていた。 伊勢新九郎盛時、最新の定説で北条早雲だと言われている。室町幕府の政所執事を務めた伊勢氏を出自と…

公爵令嬢エステル・オルブライトは《女神の寵愛》という恩寵（ギフト）を持っていた。 「エステル、君との婚約を破棄する！」 しかし婚約者の王太子にその力は偽物だと言われ、婚約破棄…

突如として抱いた激しい衝動に、僕は自分が抑え切れなくなってしまう。 ──教室の扉を開けたい。 ──ガラスを割りたい。 ──窓から物を投げたい。 でも──それら行動のすべては異…

晩秋の王都。誰にも見向きされない“出来損ないの第二王子”ジグラットはある日、前世で遊んだエロゲー『聖剣と終焉のクロニクル』の記憶を取り戻す。 このまま進めば三年後に勇者アッシュに…

作者:真柴 零 アニメや小説が好きな有名高校に通う優等生の空知（そらち） 創夜（そうや）は、スクールバスの事故に巻き込まれた後、クラスメイトたちと共に異世界へ同じ姿でと転生する。…

諏訪湖の底から引き上げられた、五百年前の巨大な石箱。 その蓋には、武田家“風林火山”の紋章が刻まれていた。 「これは……武田信玄の石櫃なのか？」 だが、石箱の引き上げ当夜――…

　第四階梯魔術師、『理外』のイスカ。 　歴史上三人目となる第四階梯魔術師、エルネスタが残したリバース・アルジェントの難題を解読し、十七という若さで時間遡行の基礎理論を発明。翌年…

アイドルオタクの甲良陽司(こうら ようじ)。25歳。社畜ＳＥ。 突然、ちっこい使い魔ワンコとして異世界に転生召喚させられ、 推しを推せなくなってしまった！　 落胆→ブチ切れた結…

結婚して一年。侯爵夫人であるヴィオレールは夫のミナスタスから冷遇されていた。政略結婚とはいえ妻とは完全に名ばかりで、初夜を済ますどころか顔を合わせることすら三日に一度ほど。王の盾…

世界が滅びるその時に聞いたのは寂しがり屋の邪竜の声だった。 人類は敗北した。 99個のゲートをクリアせよという不思議な声と共に平和だった世界はモンスターが現れる危険なものへと変…

日々ネットを眺めている中で個人的に引っかかったアレやコレをちょっとだけ解説して、ちょっとだけ語るいわゆる「※個人の感想です」なショートエッセイ。 語れるものだけを取り上げるので内…

あるところに絶世の美女と謳われる少女がいました。 かつて少女は両親の庇護のもと、可憐な姫君として愛され慈しまれながら育ちました。 しかし、悲劇が訪れます。 少女の両親が亡くなって…

ピアニスト志望のフリーター城金玄司、神の手違いでまさかの死亡。 生き返るための条件は、異世界「ボケルト王国」でツッコミを入れること！？ ボケ続ける民族、ボケルト人に振り回されなが…

人に怖がられることを、誰よりも理解していたから、 俺は誰とも距離を取って生きてきた。 相談に乗ることはできた。 支えることも、守ることもできた。 それなのに――肝心なとき、俺は…