「怖いかも」を含む小説

路地裏で、蒼はかつての恋人に腕を掴まれていた。 助けを求める声も出せずにいたその瞬間、無言のまま割って入った男、早川恭弥。 瞳を鋭く光らせたまま睨みつけ相手を追い払い、ぽつんと取…

日常で聞く単語には、具体性がないものがある。例えば「かわいい」である。

「結局ゾンビモノってさ、人間が一番怖い。になるの納得いかなくね？」 　酒のアテに見ていたゾンビ映画のエンディングで、隣に座る友人がふとつぶやく。 「ほうー……じゃあどうしたら…

夜十一時十一分。 誰もいないはずの玄関から、チャイムが鳴った。 最初は、気のせいだと思った。 でも翌日も、その次の夜も――。 鳴るたびに、“何か”が近づいてくる。

息子が家の玉座を独り占めした。遂には学校でも玉座に座りっぱなし。妻に押し付けられた私は、怖い話で扉を開けてもらおうとするが……。

俺が奇々怪々な物語を紡ぐ――。

デリヘルで働く未来（28歳）は自分の仕事を社会貢献だと考えている。 　娘に手を出しそうで怖いから… 　性欲が溜まって痴漢しそうになったから… 　会社の後輩を襲いそうになったから…

怖いと思う生物、臭いと思う匂い、まずいと思う味。これらは本能に組み込まれていると言われる。我々は知らず知らずのうちにそれらに忠実に生きているのだろうか。

仕事帰りのOL。 ごく普通の社会人であるはずなのに「なぜか見覚えのある館」に迷い込み、やがて逃げ場のない探索へと巻き込まれていく。 「彼」は館の秘密を知る“鍵”なのか、それとも主…

これは、私と妹が体験した“本当の出来事”です。

1話限りのお話です。 ホラーです金縛りです。よろしくです。

睡眠時無呼吸症候群の検査入院を受けた私は、医師から信じられない記録を見せられた。 「午前1時15分から午前4時55分まで、あなたは一度も呼吸していません」 三時間四十分、胸郭…

登場人物 西園寺天馬、お婆ちゃんが犯罪者（名も無き者に呪われた。）に殺されてたから、名も無き者はどこで生まれたかを突き止める。言霊の組織という不思議な奴に呼ばれる 天宮時儀間…

大学生の僕はある日、田嶋と名乗る男と出会った。 ねえ、田嶋。どうしてキミは僕と話をしてくれるの？

歌声が親密度ー恋心を誘発する事実が発見された近未来。 合唱練習は「惚れ薬」さながらの効果をもたらす。——けれど、それでも恋は私の意思で選びたい。 女子合唱団「セラフィータ」の …

これは、ホラー作品の短編集です。 私が実際に見た夢や人怖、そして創作の都市伝説などを、まとめたものです。 更新は固定ではありません。 短編なので、思いついた時に書きます。

前世は神だったと自称する妹。その容姿は日本人離れした髪色に肌をしており、親の血が混じっているとは思えない美少女だった。 そんな妹を持つ主人公の将来は教祖であった。 はてさて、一体…

「はぁ…いい仕事ないかなぁ…」 　スマホを触りながら1人で呟く。 　面倒くさそう。 　給料が低い。 　そんなことを言ったら仕事なんて見つからないのは分かってるけど… 　そし…

防犯のために設置した、玄関の監視カメラ。 ――それが、間違いの始まりだった。