「昭和」を含む小説

　ワシントン軍縮条約、さらにそれに続くロンドン軍縮条約によって帝国海軍は米英に対して砲戦力ならびに水雷戦力において、決定的とも言える劣勢に立たされてしまう。 　その差を補うため、…

「あれ」は、ずっと昔から日本にいた。ただ静かに、誰にも迷惑をかけずに暮らしてたんだ。 でも――戦争とか、国とか、人間の都合で、そいつを怒らせちゃった。 これは、そんな「とんでも…

父親から受け継いだ昭和レトロな飯処。その名もドライブイン武田。その店を受け継いだ、武田尊（たける）19歳。ある日、店ごと戦国時代へタイムスリップする事となる。

《邦画風じっとり青春ノスタルジック×ファム・ファタール耽美サイコホラー》 男子中学生・谷崎真理は、島唯一の医者である父に命じられ、日常的に死体を解剖している。 閉塞的な日々から…

異界への扉を開けてしまう特殊能力を持つ津雲つぼみ（小五）が誰かに狙われている？ 異界との狭間でメンタルセラピーを営む、自称和服男子の雪ノ下密（ゆきのしたひそか）や、つぼみの幼なじ…

予選で敗れるチーム、甲子園で敗れ去るチーム、最後まで勝って終われるのは、ただ1校のみ。全ての高校球児に捧げる物語。 野球そのものが人生だった。 東京大空襲で、命も恋人も野球も全…

電気屋街になる前の大阪・日本橋は、古書店街だった。 その一角の古書店の娘・三木本弥栄子に、四十代独身女の「私」は転生した。 仕入れにやって来るのは、顔がシュッとした怪しげな商人で…

同世代の輪から浮いていた和也は、村の権力者の息子正一より、とうとう、その輪のなから外されてしまった。幼馴染もかっての婚約者芽瑠も全員正一の物ので、そこに居場所が無いと悟った和也は…

四半世紀以上昔のあやふやな思い出の話。若い世代の読書離れが危惧されて久しいですが、危惧され始めた頃の平成初期の記憶を書き出してみました

　お盆の帰省で夫の田舎に来ていた、兼業主婦でAI研究者の由香里。昭和の男衆のおさんどんに明け暮れる中、一筋の光が……。 　昭和の悪弊を皮肉る、令和妻たちの、ちょっぴりSFちっく…

昭和の赤土に染みついた声は、村の記憶とともに呻き続ける。葬列、墓、そして女たちの強いられた労働。消える村と祀りの中で、怨霊の声が永遠に揺らめく――

母に連れられて行く美容院。遊んでくれたお姉さん達。道路を挟んで隔たれた二つの街。夏の蛍。 「車、来てないね。優くん、行くよ」 手を引かれて小走りで、母に禁止された道路を渡って寂し…

昭和五十年代に山陰地方の某村で起こった事実のルポです。その村は現在はありません。

━━彼女は敗戦処理のための使い捨ての女帝。 　すべての戦争責任を背負い、絞首台へのぼるはずだった。 　１９４４年（照和十九年）大晦日未明に帝が崩御、幼い弟宮の代わりに、姉宮で…

ー平成３２年、「『令和』が訪れなかった世界」、二度目の東京オリンピック前夜の日本。後に「時震（ＴＱ）」と呼ばれることになる現象は１９４２年７月に「日本列島」を丸ごとタイムスリ…

1986年4月、アイドル歌手マリコが自殺する。大ファンだった僕と山口は、TVや雑誌の情報をもとに死の真相を推理する。

＜- 祝 -１００万PV越えです。多数の方にお読みいただきありがとうございます。＞　死後、異世界に転生したおばあちゃん、若々しい身体に古き良き時代の感性と記憶をそのままに、女神ア…

天界をさまよう幽霊・新居千瑛は近代史を司る女神から、転生したら日米開戦を回避できるかと問われる。 千瑛は「そんなの朝飯前よ。準備に30年もいらないわ。10年、いや、3年でもできる…

著者が送る戦争小説。 東京大空襲で家族を失った一人の女性を主人公に、どのように八十年を希望を持って生きようとして来たのかを記したフィクション小説。 戦後八十年。 今、日本人…

わらわがお内裏さまと家来達と共に桜井写真館に来たのは、昭和２５年のこと。娘の準子のために父が買うてきたのだ。 自作『ひな祭りは記念写真で』の後日譚となります。 https://…