「ねえ？」を含む小説

　ヒト族の最終兵器と呼ばれた最強の聖女マリーは勇者に裏切られ、滝から落とされる。 　流れ着いた先、元魔王の少年を拾ったマリーは彼と共に辺境の地でスローライフを始めた。 　美味し…

「ボクなんかが、君のこと好きになって、ごめんね……」 自分に全然自信の持てないボクっ子ちゃんを肯定してたら、いつの間にか激重感情を持たれていた。これは、独りぼっちだった女の子…

日常のすぐ裏側で起きているかもしれない、 静かで奇妙な“自己分裂”の物語。

これは運命の女神に導かれた小さくささやかで暖かい物語。不幸なマッチ売りの少女の肢体を這う悪党の手。飛び交う銃弾、轟く雷鳴、濡れた唇、揺れる乳。街の危機に封印された禁断の古代兵器「…

これは、ふたりの女の子のお話。 「えっと……伊田さん？」 ――あの日、ケガがきっかけで出会って、私たちの物語は始まった。 「ここ……少しだけ、座ってもいい？」 ――放課後の誰…

「ねえ、拾ってきた」「……卵を！？」――すべては姉のひとことで始まった。 公園で拾った謎の巨大卵。孵化したのは、まさかの赤ちゃんドラゴン。 名前はゴンちゃん。火を吹くけど、人懐っ…

「私、親友の亜香里を探してるんです」 そう編集部に連絡してきた女子大生・柳瀬の声にはどこか空虚な響きがあった。2000年代初期のネット怪談『ノイズ』を試した友人が行方不明になって…

どこにでもいる普通の女子高生、長井結花と、ちょっとおかしくて過激な長井の友達、坂口えみる。二人は放課後のマックでなんとなく、逃避行をすることを決める。 最初は遊びで始めた逃避行。…

　最初の内は、「いい奴」なのかもって思っちゃったんだ。 「ねえ、君の『神様』食べさせて」 　小学校からの帰り道、僕は『入れ歯』みたいな変な奴と遭遇した。そいつの頼みに、僕はな…

「ねえ、好きって言ってくれたよね？ じゃあ……もう逃げないで？」 甘く優しい笑顔の裏に、底の知れない闇を隠した幼馴染――優花。 手をつなぐたび、キスを交わすたび、少しずつ何かがお…

　日向燎は同じクラスのボーイッシュ女子、夏原涼音に告白することを決意した。告白は失敗に終わったものの、友達から始めることになった二人。なんだかんだで始まった夏原との関係だが、夏原…

僕、新田優樹（あらた・ゆうき）は心が不自由だった。 何をどうしたいのか伝えることができない。 そんな僕を大きく変えるきっかけ。 それは、ある女の子との出会い。 「おおきくなったら…

両親の再婚で義理の兄妹になった同い年の双子とわたし。 よくある話なら双子のどちらかと恋に落ちたりするはずなのに、わたしは双子そっちのけで義理のいとこに恋をした——。 これは、断…

「ねえ……休憩がてら、シちゃう？」 「……そういうのは、宿題が終わってからの約束だから」 「ふうん？　ほんとはめちゃくちゃシたいくせに♡」 　高校1年生の夏休み。 　今日もぐら…

　あるところに天才モモ博士とモモ博士の作った小さなぽんこつなお手伝いロボットのアンノウンが仲良く一緒に暮らしていました。

「ねえねえ、この人をうまく誘導したら褒めてもらえそうじゃない？」 「そうだね。なかなか珍しい能力を持ってるし、きっと褒めてもらえるよ。でも、一人だけだと物足りなさそうだし何人か探…

S商事に勤務している神谷聖人は雨の日に黒いフードを被った捨て猫のような少年に出会った。 「ねえ、お兄さん。ボクを飼ってくれない？」 黄金色の瞳に魅入られた聖人は少年が身売りするな…

「ねえ、ハル。あの女の目、見た？ 『私、性格いいです』って顔して、あんたを道具としか見てないわよ。反吐が出る」 幼馴染の瀬戸陽菜（せと ひな）は、美しく、賢く、そして絶望的に性…

　「ねえ、お姉さんの寿命あと一週間だけど、何したい？」 　ある日、働きづめのOLまゆの前に現れた、死神の少女ゆな。 　まゆにしか見えず、聞こえず、触れない彼女は、楽しげに笑い…

「鏡の間」は呪われた千の鏡の眠る此岸と彼岸の間（あわい）。 千の鏡に名を問われ、答えた者は、忽ち鏡の中に囚われる。 だがそこには、どんな望みでも叶えてくれる「望みの鏡」があるとい…