「ただ語りましょ～」を含む小説

誰かが聞かなければ消えて、誰の記憶にも残らない話がある。 老婆、青年、登山者、老夫婦──記者が訪ねた先で、人々は静かに語り始める。 怪談か、思い出か、それとも感情の残り香か。 螺…

夜ごと星に線を引き、独りで物語を語る「私」。星の疎らな一角に登場人物を置けず語りが止まった翌晩に空を眺めてみると。

日本三大都市。成金趣味。味が濃いものばかり。 そんな名古屋という街は、スガキヤや台湾ラーメンの発祥地ではあるものの、いまいちラーメンのイメージはないのではなかろうか。 名古屋市内…

作者紹介、自作小説の紹介など、書きたいことをつづっていきます。

この作品はおよそ100年来(1908年-1989年)の主人公一家の祖孫三代の不思議な人生の軌跡を記述することを通して、20世紀の中国と日本(主に中国)の屈折した歴史の過程を表現し…

勘違い系のコメディです。 サンフランシスコ・クルーザーズという架空のメジャーリーグ球団で活躍した日本人投手、中村久志が故郷に凱旋し、子供たちに野球を教える話。 中村は謙虚で実直な…

私がストレスで体を壊す背景にあった仕事と、それにまつわるクセが強い人物。関わっている最中は冗談じゃなかったけど、今考えると面白いのでは？と思い立ったので私小説としました。

第一章は、魔導書／第二章からが、お話だよ。 【ストーリー】 魔法の理を、誰よりも深く知る少女――その名は《マナ》。 世界樹として生まれ、魔王を屈服させた彼女は、魔族たちから“…

誰のものとも知れぬその声は日々を撫で、夢をたぐる。 ――物語はかく語りき。

2020年、インドネシア・ジョグジャカルタで林学を学んでいたナズリルは、卒業を前に日本人女性のハルナと結婚する。ナズリルは自然崇拝を重んじるケジャワン的価値観を持ち、ハルナは神道…

廃墟と化したMMORPG『エターナル・ワールド』に、たった1人ログインし続ける男がいた。 御堂ハルト、通称「Solo_Infinite」。 3年間、誰もいない街を歩き、誰も見…

一人の語り部と聴者が、談義している。 そこはコーヒーの匂いでも漂ってきそうな穏やかなカフェだった。 街の喧騒から外れた、もしくは寂れた場所。 ともすれば世界にはこの二人しかいな…

設定厨VS物語厨。そんな不毛で愛しい戦争を、どっちつかずの筆者がツッコミながら語ります。 たぶんどちらも正しいし、どちらもアホです。創作論とか言ってますが、どちらかというとコメデ…

この世界はつまらない。そして、俺たちこそが、その世界から捨てられた二つの『廃棄物』だ。 ​30歳の江口優星は、生活保護を受け、精神病院への入院経験を持つ唯物論者の左翼オジサン。…

競馬好きなので、競馬のことを語りたい。まあ、実はそんなに詳しくないんですが。そもそも競馬って奥が深くて。

Google製のAIアシスタント「Gemini」に、私の小説を編集者目線でレビューしてもらいました。 Geminiは、思った以上に「作品の魅力」をこれでもかと熱く語り、ここがダ…

一日一首。毎日更新中。 ※2025/8/13（水）テーマ語りは終了。タロットのワンオラクル日記を開始しました。 ※2025/1/26（日）より本文は曜日ごとにざっくりとテーマ…

旅系動画配信者の昴と晃｡恋人として過ごしてきたが､突然昴は別れ話を切り出す｡ トラウマを乗り越えられなかった昴のために別れを選択することになったものの､旅先で何度も会ったり､イベ…

幸丸大学に通う秋津綾人は困っていた。大学に入学してからできた友人の上半身に、黒いオオサンショウウオみたいな黒いモノが覆いかぶさっているのだ。このままでは友人の顔も覚えられないヤベ…

お兄様と私に血のつながりというものはない。 死にかけていた私を拾い、この木々に閉ざされた山奥の家で今日まで生かしてくれたのはお兄様だった。 いつしか私は、お兄様のことを「お兄様…