「忘れて」を含む小説

元警察官・岡田真三の退職後第二の事件。 （第一の事件は「歴史去る暗入り巣」として公開済み） 岡田さんの過去バナに触れつつ、鎌倉署の窓際警官・片山さんとの出会い。 １２月鎌倉。寒々…

夜も更けた頃、古びた定食屋に一人の男が訪れる。 疲れた様子でカウンターに座った彼が頼んだのは、一杯の茶漬け。だが、出された茶漬けを口にするたび、彼は「これじゃない」と首を振る。店…

物に神が宿るようになって幾星霜、2050年ではすっかり見慣れてしまった光景になった。 しかし、良神が入れば悪神も居るもの。 忘れられたり、粗雑に扱われたりした物に宿る神は、祟り神…

主人公のセレスはトリスタン王家の第三王子に産まれ、運命の日まで幸せに暮らしていた。 だが、勇者召喚を機に全てを失ってしまう。 そして、最後にはその命さえ失う事になる。 それでも彼…

気がつけば見知らぬ土地にいて、私の前には怪人が立っていた。 怪人は言う。ここにいてはいけないと。 怪人は進む。私の知らない街の路地を。 私は追いかける。怪人はそれの唯一の手がかり…

過去に手ひどく振られて傷ついたななみの前に、振った相手大木隼人が現れた。また自分を弄ぶつもりなのかと警戒するが、どうやら隼人は過去の記憶を失ってしまったらしい。

幼稚園の女の先生に初恋をした、未来。卒園式にはプロポーズまでしたものの、翌々日には親の離婚で引っ越し。先生のことが忘れられず、中学生になり、幼稚園のあった街にある全寮制の中高一貫…

ある日、家族写真を見ている花江。その家族写真には、花江に似た女がいる。

仕事や日常に疲れ、心が少しだけ迷子になっていた菜穂。ふと立ち寄った屋台で、年齢も性別もわからない不思議な店主が差し出したのは、見た目は何の変哲もない一皿の料理だった。しかし、それ…

幼少期に出会ったあの魔女はどこに行ったんだろうか、10年経っても忘れられなかった。 何処に行ったのか何処へ消えたのか、冒険者として過ごしながら情報収集の日々を過ごしてきた。 そし…

しがない会社員の佐竹。今朝は珍しく遅くに目が覚めてしまったことで、愛用のイヤホンを忘れてしまう。 いつもとは、ほんの少し違う日常が始まる。

最愛の人を失った主人公が、深夜のアパートの一室で孤独と向き合う。 静寂に包まれた部屋には、もう聞こえないはずの声がかすかに響き、行き場のない悲しみが胸を締め付ける。 自分の身体に…

公式企画「お題で執筆!! 短編創作フェス」に乗っかり、全7回のお題に合わせて連作掌編を書いていきます。 こちらは7話目（最終回）です。 お題：10/羽/命令 中華屋・神龍軒は老…

【あらすじ】 城琉夏は困った人を放っておけない性格の男子高校生だ。「途方に暮れるところを想像したら後味が悪くなる」とか何かと理由をこじ付けては、日々人助けに身を捧げている。 そ…

あの夜の出来事は、今でも忘れられない。 素直になれなかったわたしの――、懐かしくも苦い思い出。

〈本編完結済。今後は番外編更新予定〉『本の虫令嬢』 こんな通り名がつく様になったのは、いつの頃からだろうか？……もう随分前の事で忘れた。 私、マーガレット・ロビーには婚約者が居…

この広い世界で僕とあなたは出会った。たとえ姿は見えなくても、あなたが僕にかけた言葉が忘れられない。

『俺、将来はバンドマンになるんだ。大きなステージで、ボーカルとして歌うんだ。……どうだ、バリーも大きくなったら一緒にバンドやろーぜ。絶対楽しいよ！』 　みんなの人気者であり、歌…