この広い世界で出会えた日

永遠在生人

あなたがいたから、僕は僕でいられた

 僕には16年間、治すことができない性質を持っている。寛解に持っていくことはできても、完治にはなることはないだろう。

 そして、そういうときに月始めの2日目を思い馳せる。

 あなたと出会ったのはとあるSNS。僕が僕自身を成長しようと英語で文章を打ち込んでいたときだった。

 あなたからコメントが来た。

 初めて来たときは僕なんかにくれるなんて物好きなのかなって思った。そして、恐れた。SNSだ。相手がどんな人なのか、わからない。だから、恐れた。

 しかし、その人に勇気を持ってコンタクトを取った。そして、あなたと邂逅した。

 あなたが男性か女性かさえもわからない。年齢だってわからない。それでも、あなたの人となりは、文章を通じて伝わった(と勝手に思っているかも知れない)。

 交流は2〜3年程度だったかな。僕がそのSNSをやめて、だから、あなたとの連絡手段がなくなった。だから、最後にある言葉を伝えて、僕達は一度、別れた。

 今日まで、僕はとある目標のために、とある文学賞に応募した。その結果は、春頃にわかる。最短での知らせがその結果だ。

 2月になり僕は次の目標に向けて努力しようと思っている。だけど、ちょっと気が緩んでいた。

 あなたからのいいねがあったと知るまでは……。

 嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。嬉しかった。

 この気持ちをまた以前のように伝えたい。だけど、もう連絡手段はない。ならば、この気持ちごと文章にして、残しておこう。

「あなたがいたから、僕は僕でいられた。あなたが僕に与えたものは、言葉では数え尽くせないくらい感謝でいっぱいだ。あなたは僕にとって、唯一無二の存在だ。僕は必ず結果を出して、あなたとの約束を果たす。だから、待っていてください」

 2月2日。2の日だ。来月も再来月も2の日にあなたを思う。

 また、あなたと会いたくて、でも、現状では会えなくて…………。

 僕は僕が望む自分になって、あなたとまた会います。

 あなたがあなたの人生を歩み、僕が僕の人生を歩む。これから先、生きていて、再び交わるように。

 僕はまた”2”を思い、心を熱くする。

 僕の大切な友よ。忘れない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

この広い世界で出会えた日 永遠在生人 @Zinn818

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ