「嫌いだから」を含む小説

こっそり色んなジャンルの本を貸してくれる院長さんや、優しい看護師さんも、笑顔をくれる父も母も大好きだった…けれど。 心配されるのが…特に、配慮されるのが嫌だった。他の皆と同じよ…

「陸上部に入りなさい」 その母の一言で始まった部活動。 言われてやった運動は、逃げてばかりの彼女には耐えきれない、はずだった。 絶望、憧憬、畏友、悔恨、陶酔、怖気、喜悦、焦…

事故で身体だけじゃなく“言葉の向き”まで壊れた少女・シオリ。 言いたいことと、口から出る言葉が必ず逆になる。 助けてと言いたいのに「離れろ」。 ありがとうと言いたいのに「遅い」…

憎悪を感知すると、強制的に恋愛感情へと置換する『ヘイト・ラブ・コンバージョン』が社会に導入されたディストピア。それは、人類が血の歴史から逃れるために生み出した、「平和」という名の…

幼稚園の頃、音楽は空気の中で光っていた。 鍵盤ハーモニカ、合唱、音楽室に響く歌声――音楽はいつも私のそばにあった。 しかし中学生になり、合唱祭の練習の中で、歌声を否定される経験…

砂肝が嫌いな子供が、砂肝を食べる。 それだけです。

恋人同士の真央と悠人。 ある朝、ふたりは“声だけ”が入れ替わってしまう。 自分の声が嫌いな真央と、 相手の声を使いこなせない悠人。 人前で話すのが怖い真央は、 「互いを演じて…

倫理や道徳や感情は、ゾーン下に至るには枷でしかない。邪魔極まりないものである。 しかしこれさえ不要とすると、この世界で生きていく事は出来ないだろう。 思考の階層が低く、階層の深…

　50代のサラリーマン柴田修介は、頭痛でフラフラする頭を押さえながらの会社からの帰宅中、女子高生にぶつかられて車道に倒れ込み車に引かれてしまう。 　頭痛のする頭のまま、誰かの問い…

私は昔から、婚約者である侯爵令嬢が嫌いだ。 だけど最初からこんな感情を抱いていたわけではないよ？ でも我慢にも忍耐にも限界はあるんだ、私も感情がある生きた人間なんだからね……。 …

今は連絡していない友達。 ネットだけの友達。 今、会える友達。 遊ぶこと。 これまでの仕事。 今の仕事。 働くこと。 好きなこと。 嫌いなこと。 ひとりで思ったことを。

※本作には成人向けの性的描写が含まれております。18歳未満の方の購読はご遠慮ください。 「きなこ棒と、10円ガム。それと……君を全部ください」 都心の片隅で、ひっそりと営業を続…

魔法の大元に闇属性と光属性があり高地にある国々の殆どの国民は光属性持ちだそして闇属性の者達はその国から追放される。追放された者達はこの世界では追放者と呼ばれるそして国の圏外に追放…

普段はどこかぼんやりとしていて、何処か活発な、けれども決して愛想を忘れない鏡花であるが、メタ認知がフル稼働している時には其れが削ぎ落とされる。 無駄を嫌い、しきたりを嫌い、何とな…

初投稿です。 自分は今普通の大学に通っている一年生です。 僕は最近小説を読んで文章を書くこと、読むこと素晴らしさに気づきました。 自分の書いた文章も誰かに読んでもらいたいと思い…

晴れの日が嫌い。人が嫌い。自分が嫌い。 そんな主人公が雨の日に、ある少女と出会う。 嫌いなものが沢山あり、自分でも自分が何者なのかも分からない主人公と少女の物語です。 〜中学一…

軍病院で『死神先生』と呼ばれる医者・早戸凉花。 彼女の裏の顔は、『忍者の奥義』を受け継ぎ、影で暗殺を担う存在だった。 感情を隠し、常に「作り笑い」で周囲と距離を保つ凉花に突如告げ…

やさぐれの話です。 今回は短めです。