「詩 物語」を含む小説

光の届かぬ深海で、名もなき祈りは静かに泡となって溶けていく。 何も考えず、何も感じず、ただ海の底で静かに朽ちていくことだけを願う心が、ひとつの願いとともに、深く沈んでいく―― 喪…

縺糸の火は、心が揺れた分だけ燃える――。 榊風華は“縺蜜”と呼ばれる特異体質を持って生まれた。 精神の揺らぎに反応し、焔のように燃える感情の糸。 両親を失い、記憶の一部を喪っ…

基本的には一話完結短編集です、複数話になることもあります。動物が出て来ます。 作者の練習用も兼ねているのでのんびり不定期更新です。 基本的にはタイトルごとに独立しているのでどこか…

高校生〜大学生ごろに書いた詩や物語の作品集です。現代系の短編が多いですが厳密にはジャンルや作品形態はまぜこぜ。大体公開順です。アルバム代わりに。 ※残酷な描写等は軽度ですが希死…

「femme fatale」か「homme fatal」か──。 性も名も曖昧なふたりの対話。 これは詩？ それとも、恋？ 夢の入り口で交わされる、甘く静かな問いかけ。 “お好き…

“心装”――それは心の形が力となる世界。 傷つけるための力があふれる中、少年・綴木 詩央は“優しさ”を縫い上げて、誰かの涙に触れようとする。 優しさとは何か。強さとは何か。 …

紫水ミライの短編集です。 たまに詩に近いものも書きます

山深い小さな村は、蝉時雨に包まれていた。 閉塞と安心のはざまで生きる17歳の陸は、ある夜、古びた祠に咲く赤い花と人ならざる気配に出会う。 「知りたい」という好奇と、「恐れ…

高校二年生ごろに書いた詩や物語の作品集です。ほぼ公開順で、1000字前後の話多め。アルバム代わりに。 ※ややセンシティブな表現を含みます。死亡描写や性的な言葉、不潔な表現などが…

奇跡の再始動──Rose Wings、3年半の沈黙を越えて デビューからわずか2年足らずで音楽シーンの頂点へ駆け上がった3人組バンド「Rose Wings」。 しかし、誰もが紅…

　あなたのねこになりたい」「君に、また逢えた」に続く、ミケ三部作の最終章。 　人として願った「君のそばにいたい」という想いは、やがて猫〈ミケ〉となって君のもとにたどり着く――。 …

中学2年で命を落とした少女・水樹陽菜は、時森詩望として転生した。 かつての幼馴染・蓮見颯真。 伝えられなかった初恋の想いを胸に、 今度こそ、その気持ちを伝えようと決める。 高校入…

中学生〜高校生ごろに書いた詩や物語の作品集です。ほぼ公開順。アルバム代わりに。 収録作品 What am I?／ノートの上のお話シリーズ／カニバリズム／おかしな悪魔の来訪。／節…

郭居敬撰『二十四孝詩選』を和訳し小伝を添えて国文化したとされる御伽草子の孝子譚「二十四孝（にじうしかう）」の現代語訳を試みます。テクストは日本古典文学大系38『御伽草子』所収の「…

【あらすじ】 地球外知性体 "Naph-Θ（ナフ・シータ）" が発する「転写構造波」によって、人類社会は言語・宗教・芸術・倫理の全領域で急速な“構造的再編”を強いられる。これは侵…

黄色いイチョウの葉がひらひらと舞う季節。 子どもの頃、かあさんと拾ったギンナン。 ころころ、くんくん、カンカン、しゃかしゃか── 五感で覚えたあの秋の記憶が、今、わたしの中にふた…

ショートショートを束ねた壮大なファンタジー。月の世の物語第４部第３幕。クライマックスに近づいていきます。果たして人類は本当に救われるのか。

「助けてほしかった」なんて、誰にも言えなかった。 自分を守るために、“わたし”を沈めたあの日。 ずっと泉の底で微笑みながら、 本当はずっと、誰かが気づいてくれるのを待ってた…

キメキメのやい！BBAが語る、あの壺。 前作の歪みと気持ち悪さから、三重構造の無限美へ。 陶芸家・鰐先生が作った“兄と弟と霧”の壺に泣き笑い。 オマージュと考察が混じった、壺への…

旧館の図書室には、秘密がある—— それは、当番のふたりが静かに恋に落ちること。 綾瀬奏（かなで）、高校二年。図書委員長。 読書とことばが好きで、少しだけ“面倒な女”だと思われ…