アデニウム 〜砂漠に咲く薔薇
杉 孝子
第1話
アデニウム 〜砂漠に咲く薔薇
初夏の日差しの中
僕のあとを追いかけて
君が走ってくる
名前を呼びながら
黒髪をなびかせて
振り向いた僕を
あたたかな君の手が
そっと、心ごとすくいあげる
君に抱きしめられて
二人の鼓動が
静かに、重なり合う
枯れかけた僕の胸に
いのちの泉が、あふれ出す
砂漠に咲く薔薇のように
甘い香りに包まれて
君が、耳もとでささやく
「ミケは、一番の宝もの」
君は、僕のアデニウム
出逢った瞬間に決まっていた
この運命に導かれて
ずっと、君のそばに咲きつづけたい
アデニウム 〜砂漠に咲く薔薇 杉 孝子 @taka0226
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます