概要
社会派×伝奇。冷たい冷蔵庫の真実と、温かいほうじ茶の救い
【全31話完結】
認識がバグった公務員の僕が見た「黄色い傘」。それは、折り畳まれた死体の形をしていた――。
日常を侵食する、執着と怪異の記録。ついに物語の幕が下りる。
「たらい回し」のその先で、僕らは絶望を抱きしめる。――凸凹公務員コンビが贈る、痛快で苦い行政ファンタジー。
総務部危機管理課特殊事案窓口。
そこは、子育て支援課も見捨て、福祉課も切り捨てた「救えない人々」が最後に辿り着く場所。
お人好しすぎて「あやかし」とまで仲良くなってしまうゆうらと、その彼を「過保護」なまでに守り抜くエース・コノエ。
二人が向き合うのは、幽霊よりも恐ろしい「人間の孤独」と、行政という名の「組織の壁」。
「鎖が巻き付いているなら、切り離せばいい」
冷酷で優しいコノエの決断と、ゆうらの摘んだ「泥臭い、つくし
認識がバグった公務員の僕が見た「黄色い傘」。それは、折り畳まれた死体の形をしていた――。
日常を侵食する、執着と怪異の記録。ついに物語の幕が下りる。
「たらい回し」のその先で、僕らは絶望を抱きしめる。――凸凹公務員コンビが贈る、痛快で苦い行政ファンタジー。
総務部危機管理課特殊事案窓口。
そこは、子育て支援課も見捨て、福祉課も切り捨てた「救えない人々」が最後に辿り着く場所。
お人好しすぎて「あやかし」とまで仲良くなってしまうゆうらと、その彼を「過保護」なまでに守り抜くエース・コノエ。
二人が向き合うのは、幽霊よりも恐ろしい「人間の孤独」と、行政という名の「組織の壁」。
「鎖が巻き付いているなら、切り離せばいい」
冷酷で優しいコノエの決断と、ゆうらの摘んだ「泥臭い、つくし
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美味しい料理とちょっと怖い家族の愛にやみつきになる物語
舞台は役場にある不思議な窓口、通称トクマド。そこで働くゆうら君は周りのみんなからこれでもかというほど甘やかされ、愛されている青年です。
居酒屋わびすけで出てくる春の山菜やおでん、鮎の塩焼き。読んでいるだけでお腹がすいてくる美味しそうな描写がたっぷりですが、実はこの物語、ただのほっこり系ではありません。ゆうら君を育てる店主や梓さんの愛は、魚の小骨一本まで抜いてあげるほど超ド級の過保護。さらに、新しく登場したミステリアスな夜刀さんなど人間離れした存在たちが次々と現れて物語は一気に美しくてちょっと怖い幻想的な世界へと引き込まれます。
誰が人間で誰がたぬき(?)なのか
ゆうら君の本当の正体は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!役場の「トクマド」が掬い上げる、この世の理から零れ落ちたSOS
社会派×伝奇!!創作歴わずか数ヶ月にして、現代社会の闇をあやかしの理で描き切る。毎日投稿という熱量が生んだ、奇跡のような完結作。
舞台は、古書蔵を改装した居酒屋兼定食屋『つばき庵わびすけ』。
そして、役場の片隅にある特殊事案窓口、通称『トクマド』。
本作は、人ならざる「業」を背負わされた青年・ゆうらと、彼を溺愛しつつその過酷な運命を肩代わりする店主・椿雪(つばき)、そして彼らを取り巻く一癖も二癖もある「隣人」たちの物語です。
特筆すべきは、徹底して描き込まれた「食」と「湿度」の描写です。
おでんの大根、殻付きのゆで卵、そして泥臭い春の香りがするつくしの天ぷら……。差し出される料理の一皿一皿…続きを読む